日本が危ない?
理事長 廣辻逸郎
もう野田政権に任しておけない。消費税を上げたらもっと不景気になる。赤字国債が千兆を越えている。もう直ぐギリシャ並になる。少子高齢化はますますひどくなって、若者の年金負担がⅠ対Ⅰになって年金制は崩壊寸前である。子どもへの虐待は日々増えて10分に1回の割に起きている。学生の就職率は70%に達しない。そして大学生の学力低下も著明で、数学で平均値が分かっていないのが20%を越えている。うつの患者が巷にあふれ,繁華街で、無差別殺傷事件が頻発している。等々暗いニュースばかりで暗澹とし、この先日本はどうなるのだろうかと思案に暮れると思う一方、節分には巻寿司が山と積まれ、バレンタインには欧米の有名パチィシエの実演制作のチョコが飛ぶように売れる。職がないと言っても職を選択する自由が有ると、全然切迫感がない。私達学生時代は戦後ではあったが生活の為に(親には頼れなかった)ムスケルアルバイトと言って土方仕事もいとは無かった。長く続いた苦しい戦争が終わって、空襲による死の恐怖から逃れ、思想的弾圧からも解き放されて自由の有難さを自覚し、空腹だったが、読書し勉強出来てどれほど嬉しかったことか。
あっという間に戦後生まれの人が定年退職の時代になった。この人達は確かによく働き日本の経済を支えてくれたと感謝する。ただ戦後アメリカによって作られた憲法・家族制・教育基本法で育てられた思想信条は、私達戦前に教育された世代と違いがあるのでないだろうか。明治の人も同じ様に我々を憂いていただろう。
この欄は政治宗教の話題から意識して避けてきたが、論語・キリスト・仏教初め宗教の教えも大事、お金がなくては生きていけないけれど、お金よりもっともっと大切な物を大事に先ず隣人を愛し絆を広げて世界中が平和に過ごして欲しいと願っています。
健康とは! 長生き出来るのも若い世代のお陰です
日本は少子高齢者社会で、年金制度の崩壊は目に見えているなどの報道を毎日のように聞かされて、まるで何時までも生きているのは罪悪のような気になります。私のように高齢でもまだ働けて税金を払っていてもそんなことを考えますから、病身の方は余計そうかもしれません。でも戦前戦後の苦難を耐え凌ぎ良く働いて今の日本を築く戦力だったと胸を張って好いと思います。
若者よ職がない、子どもの教育費が掛るから子どもを産めないなど愚痴らずに元気を出して下さい。現在後期高齢者の世代は戦火をくぐって生き残ったか、空襲から逃げ伸びて、成長期にまともな食事もしていません。急性伝染病や結核で肉親や同僚を沢山みおくっています。
天皇が心臓を止めないまま手術され、3日後には1般病室に移って翌日には歩行もされる程快復されたのも、医師の手技だけでなく、器具設備の進歩のお陰で,眼科白内障手術でも人工水晶体有ってのことで、他に人工血管・骨など工学の研究成果です。その他今後は再生医療の研究進歩で益々人間が諸機能を維持して健康で長命出来ることでしょう。
新生児死亡数は1900年11万5千 1960年2万 2000年1440人と著明に減少し、乳児死亡率日本2.6 米国6.8 印度58.0とスエ―デンの2.4に僅か及びません。平均寿命は2010年男子79.64(世界4位)女子86.39(1位)です。
水洗トイレも下水道処理施設が完備してこそ完全です。ここ宝塚市は98.4%で略完備されています。
どんな職に付くにも頭を使わない仕事はありません。某私立高校でスポーツ科を創設したが、勉強の出来る子が入って来なかったから止めましたとその校長から聞きました。走るのも跳ぶのもどの球技も頭を使わぬ人は脱落します。大工さんも随分と勉強されています。朝ドラの糸子も持ち前の負けん気頑張りだけでなくデザインの才能や頭を使っています。
自殺者が3万人を越します。ストレス社会のせいと言いますが、どうも最近何かのせいにして逃げる傾向があるように思います。死亡原因5位の自死がなくなる社会それは天国かもしれませんが若い世代に期待しています。