大阪・関西万博
院長 廣辻徳彦
3月は前半が寒かったのですが、下旬からは5月くらいに暖かくなり一気に桜の開花が進みました。月末にはまたコートがいるくらいに冷えて寒すぎる「花冷え」となりましたが、そのおかげで開花が停滞して入学式の頃にも桜が花を添えてくれるようになりそうです。
4月13日からから大阪・関西万博が始まります。会期は10月13日までで、テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」、細胞と水が一つになったことで生まれた不思議な生き物「ミャクミャク」がシンボルキャラクターになっています。ギネスブックに最大の木造建築物として登録された「大屋根リング」は、直径がおよそ650メートルで幅30メートル、高さ12メートルの巨大な建造物です。これまで日本で行われた万博は、1970年の日本万国博覧会(大阪万博)、1975年の沖縄国際海洋博覧会(沖縄海洋博)、1985年の国際科学技術博覧会(つくば博)、1990年の国際花と緑の博覧会(花博)、2005年の日本国際博覧会(愛・地球博)で、実は5-15年間隔で何回も開催されています。千里の大阪万博の跡地は万博記念公園になっていて、太陽の塔があるモノレールや中国自動車道の北側には自然文化園や日本庭園などの公園が広がり、南側には複合の大型商業施設やガンバ大阪のホームグラウンドである市立吹田サッカー場、野球場などがあります。商業施設のあったところは昔「エキスポランド」というアミューズメントパークだったのですが、今の施設も盛況のようです。愛・地球博の跡地も大きな公園になっていて、現在はその中にスタジオジブリのジブリパークができています。3月にチケットを予約してそのジブリパークに行ってきました。「ハウルの動く城」や「サツキとメイの家」などの内部の再現性の高さに驚かされつつ、一日中歩き回ってきました。
大阪万博の際は日本中がお祭りになっていたように思います。今回は20年ぶりの万博開催なのでもう少し盛り上がるかと思いきや、「工事が遅れている」とか「参加辞退の国がある」などマイナスの記事が多いように思います。コブクロさんが歌うテーマソングもあまり耳にしません。「維新憎けりゃ万博まで憎い」ということかと勘ぐってしまいそうですが、単純に楽しめばいいのではとも思っています。
健康とは!(高額療養費制度)
今年の8月から厚労省による「高額療養費制度」の負担の引き上げが予定されていましたが、政府が見送りを決定しました。この制度について細かく解説するには紙面が足りませんが、健康に関わる大事なことですので一度取り上げることにしました。
日本では、「国民皆保険」制度があり、原則すべての国民に公的医療保険へ加入することが義務づけられています。会社員であれば会社の健康保険や協会けんぽ、自営業者は国民健康保険、公務員は共済、75歳以上の後期高齢者は後期高齢者医療制度などです。病気やケガで医療費が発生してもその保養の一部の負担ですみますが、大きな手術をする際や重大な病気にかかった際は、自己負担額も高額になりなます。高額療養費制度は、ひと月(月初から月末まで)にかかった医療費が一定の金額(自己負担限度額といいます)を超えた場合、その超えた金額分が健康保険組合などからから支給される(戻ってくる)という制度です。高額療養費制度の対象となる1か月の自己負担限度額は年齢や所得に応じて変わります。大きく分かれるのは加入者の年齢が70歳未満と70歳以上です。国民保険と健康保険で基準が異なりますが、加入者が70歳未満であればひと月の負担の上限額は以下のようになります。
ア | 年収約1,160万円〜 | 252,600円+(医療費-842,000)×1% |
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イ | 年収約770~約1,160万円 | 167,400円+(医療費-558,000)×1% |
ウ | 年収約370~約770万円 | 80,100円+(医療費-267,000)×1% |
エ | ~年収約370万円 | 57,600円 |
オ | 住民税非課税者 | 35,400円 |
2つ以上の医療機関等での自己負担(69歳以下の場合は21,000円以上)を合算して上限額を超えれば、高額療養費の支給対象となります。70歳以上になると、所得(現役並み、一般、住民税非課税等)によって適用区分が分かれ、外来だけの自己負担限度額も設定されます。高齢化の進展や医療の高度化、高額薬剤の開発・普及等により医療費は増大しつつありますが、良い医療をできるだけ広く受け続けられる状況であって欲しいと思います。