眼の健康とコンタクトレンズの専門医 医療法人社団 広辻眼科

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広辻眼科マンスリー 第m72

投稿日 2012年2月1日

この地球の恵みに感謝

理事長 廣辻逸郎

1月21日の大寒も2月4日立春で暦の上では春になります。暑さ寒さも彼岸までと昔から暑さ寒さに耐えて来ました。梅の香りがすんだら桜に酔い、秋には紅葉狩に出掛けます。そして雪の冬に入るとじっと春の到来を待ちます。
地球温暖化で平均気温が上昇して大変だとその対策が云々されていますが日本では春夏秋冬の四季が有ります。そして冬至が過ぎると一日に畳の目一つ日脚が伸びると季語に『日脚伸ぶ』と詠い、九月に入ると急に夜が長くなった感じがすることから秋の季題に『夜長』と作句しております。四季の移ろいと山川草木に触れて日本の文化が育まれその恩恵に与って暮らしています。
しかし生活環境の変化は著明です。昭和十年頃煙の都と言われた大阪でも物干し台に寝そべりながら天の川や星座を眺められました。今宝塚でどんな星座が見られましょうか。冷たい水仕事でのヒビ・アカギレや霜やけに泣く人を見ることは稀有になりました。家庭で冷蔵・冷凍庫なしの生活は考えられませんし、北海道九州から活魚が運ばれ口にすることが出来ます。
地球上の自然環境が進歩の名のもとに破壊されています。人間と言う限りなく貪欲な生物がこれ以上破壊への道を歩まぬよう私達自身反省しなければなりません。
進歩は創造で無ければならない。破壊に繋がる進歩はあってはなりません。
昨年の原発事故で、絶対安全と建設を進めた原子力発電所の安全性がどれだけのものであったか教えられました。眼に見えない原子の怖さを何としても阻止すべきでしょう。
我が家の小さな庭の梅の枝先の蕾が少し色づいて来ました。石垣の隙間から名の知れぬ草が寒風に揺らいでいます。どんな花を咲かすのでしょう。大地の恵みに感謝した生活を送りましょう。

健康とは! 泥鰌(どじょう)の話

野田首相が民主党の総裁選挙に相田みつをさんの詩の一節を口にしてから一躍どじょうの名が紙面をにぎわかしております。野田さんだから受けたのであって、SMAPの中居正広のようなイケメンが言っても全然駄目だったでしょう。泥の中で茶褐色の15cm前後のぬるぬるとして口髭を生やした些か不気味な泥鰌を触るのも最初は勇気がいる。子どもが小学生だから昭和45年頃寿楽荘の田圃の小川で友達と泥鰌を追っていた。ザリガニを獲ったりまだ宝塚には自然が残っていました。
泥鰌には誰もが口にした童謡 どんぐりコロコロ のイメージが残っていましょう。
どんぐり ころころ ドンブリコ/ お池にはまって さあたいへん
どじょうが出て来て こんにちわ/ 坊ちゃん一緒にあそびましょう
市場のもの近頃は殆どが養殖物と言っても,泥鰌には名前どおり泥臭さが付いています。
さて食品としては柳川鍋が有名で牛蒡や葱を底に、開いた泥鰌を煮て卵懸けにします。我家では泥鰌が可哀想と妻は料理しません。神戸元町の南に専門の店が有って汗をかきながら食べた記憶が有ります。冬眠をするから冬は痩せていて夏が美味しいそうです。ビタミンやミネラルが豊富、低カロリーで肥満によく、(ウナギに較べて鉄分が4倍、脂質は1/10)丸ごと食べるから、骨粗鬆症・骨軟化症に効果あり、また強精作用・二日酔い改善に効用ありと言われています。中国では乾燥粉末にして薬膳に使用とウィキペディアに記載されています。
豆腐を入れた鍋に生きた泥鰌を入れて火をつけると,熱くなって来て泥鰌が豆腐に入って行く地獄鍋が有るそうですが、国会で野党は盛んに首相を追い詰めようとしています。果たして結末はどうでしょう。