待ちどおしい春
理事長 廣辻逸郎
立春が過ぎてから2度も大雪が降って交通機関も乱れ大変でした。早くから予定を立てて旅を楽しんでおられた方も足を取られてはどうにもなりません。大学や高校受験も重なって心配だったでしょう。自然の力の前には人間の力の弱いことを実感させられます。
その意味から原発の安全性はどんなに頑張っても百%ということは言えないでしょう。しかし都知事選では即時撤廃は否定されました。
どんな災害にも耐え万が一にも放射能の分散を防いで欲しいです。
春は山菜の季節です。室から採りたてのウドを頂戴しました。室から出たばかりの余りの瑞々しさに写真に撮りたくなりました。外皮につく細かい繊毛や若芽は撮れましたが、それより2本のウドのそれが話し合っているように見えました。お友達同士か、恋人同士かはたまた会社の上役と部下か、会話を作ってみたくなりました。
何気ない会話でも無意味な話であっても、遠くから声を掛けて貰えるのは嬉しいことです。足腰の痛みも聞いて貰えるだけで軽くなりましょう。受験シーズンです。おめでとうよかったねと話したいものです。
北風より南風。球根の芽が出てきて、花芽も一日一日ふくらんで来ます。今月も元気に過ごしましょう。
健康とは! 魚の養殖と野菜の人工栽培
梅田のグランフロントの近大マグロの店が大好評で連日開店即満席売れ切れと報じられている。私はまだ行ってないし食べてもいないから批評はできないが、味も値段も悪くないのでしょう。それに何よりも卵から成魚にまで育て又採卵して育てると言う完全養殖されているのが凄い。外国は他の魚同様仔魚から人工養殖しているから近大マグロの人気が余計に高いのでしょう。養殖魚は餌の加減で油臭いとか、感染予防に抗生剤を沢山与えるのでよくないという評判だったが、随分と改良されているのでしょう。完全養殖ではないが、ヒラメは1965年に種苗生産し、以後マダイ・シマアジ・ブリ・カンパチ等18種類の養殖魚を市場に出している。
一方葉物野菜の人工栽培も進んでいるようだ。遊休工場や倉庫を利用して土壌を使わず、生育に必要な肥料を溶かした養液を循環さす湛水型栽培が主なようだが、播種から収穫まで約40日。蛍光灯使用、室温湿度養液管理し、無農薬で通年生産されるから、水洗せずに口に出来、天候に左右されずに出荷されて価格も安定し、レタス・からし菜・グリーンリーフ・バジル・パセリ等々葉物野菜の生産はまだまだ伸びましょう。ただ感染予防に建物への出入りや室内作業での衛生管理が厳しいようだ。
養殖より天然もの、特に明石鯛はあのうず潮と急流で育ってしかも一本釣りだから養殖物と味が違うのは当然でしょう。でも昨今あの高級感の鯛が気楽に口にできことは養殖技術のお陰でしょう。
太陽を一杯受けて育った野菜や果物の方が人工栽培の食品よりずっと栄養もビタミンも豊富と思うけれど農薬や害虫から守られて栄養も保証されればまだまだ生産は増えましょう。