新年度がはじまります
理事長 廣辻逸郎
各地の桜便りが賑やかです。「サクラサク」で家族中小躍りした方もおられますし、「サクラチル」に無念の涙された方もおられましょう。長い一生ではたいしたことでもないのですが、本人にとっては強い挫折感にさいなまれます。私も挫折組です。受験・就職全て第一志望をパスしたからいいというものでもありませんし、その人の幸不幸は棺の蓋を閉めるまで分かりません。
年度末で退職された方もおられましょう。定年まで無事お勤めご苦労さんです。しかしでの定年はまだまだ体力気力もあって家に引きこもりは早い感じです。私は個人開業ですがでは全く引退どころか新しい展開を考えておりました。毎日決まった時間に起きて出社し、仕事や交際に明け暮れた生活がストップすると体のリズムが崩れて体調を壊すことがあります。退職後5年を上手に過ごすと大丈夫です。年金生活を愉しんでください。
4月から医療保険制度が変わります。特に歳以上(一部歳から)は後期高齢者医療保険が発足します。議会の審議もあれあれという間に通ってしまったようで、今更反対してもどうにもなりません。保険料も年金から天引きで、介護保険料と共に引かれると余り残りません。高齢者の医療費軽減受診抑制が目的で、長生きすることが罪悪でしょうか。戦争を耐え抜き、戦後の日本の復興に懸命に働いた世代に対して敬老の精神は全くありません。少子化も産科医小児科医救急医不足いままでどんな施策を政府はやって来ましたか。医療や教育を経済面から主に考えた施策の効果がこんな形で表れたと私は思います。
毎日殺人や自殺の暗いニュースばかりです。明るいニュースはプロ野球が始まって阪神が3連勝。阪神フアンの喜びが何時までも続きますように。
健康とは! 自分の健康は誰が守る?
1歳半・3歳児検診は市役所から通知が来て受診するようになっています。身体だけでなく精神発育の状態も検診され、日頃の育児についての疑問も相談出来ます。眼科は3歳児検診に参加しております。最近はトラコーマなど感染性疾患は無くなって斜視・弱視の早期発見に努めています。斜視弱視は親も気付かないことがあるからです。市中で小さい子どもさんが眼鏡を掛けているのを見られることがありましょう。小さいのにメガを掛けて可哀想になど絶対思わないで下さい。弱視から守っているのです。眼科医も積極的に検診に協力しております。
今年4月から、今までの住民基本検診が無くなって40歳以上の特定検診(メタボ検診)が始まります。しかも健保組合・社保・国保組合夫々従業員・市民の受診義務を決めて、受診率が悪いと後期高齢者保険の負担金を増やすぺナルテ-が課せられます。
細かい説明がないと理解出来ないかも知れませんが、要するに糖尿病を早く見つけて重症にして医療費が掛るのを防止しようという法律です。大事な年金もまともに管理出来ないお役所が、健康を管理しようなんておこがましいことですし、自分の健康は自分で守るものです。国に管理されるものではありません。…個人情報はすでに完全に管理されていますが…
新しい制度を施行するためにどれだけ費用が掛るものか、それに見合う効果があると考えているのでしょうか。誰もが納得するものでない制度は永続きしないと思います。