今年の年末は大忙し
理事長 廣辻逸郎
11月末神戸港から練習船日本丸が出港すると聞いて出かけました。海に囲まれた海国日本には東京・神戸に高等商船学校がありましたが戦後は船員の需要が減り養成機関も少なくなりました。しかし帆船での遠洋航海訓練は続いており今回も百人余り女子も十人余乗船しております。入出港に登檣礼(とうしょうれい)と言ってマストに上る儀式があります。船長の「登檣用意」の号令で練習生が機敏に行動しあっという間に帆柱高く登ります。出港間もなく「ごきげんよう」と3回帽子を振ります。登檣三声といいます。そのあと汽笛が三度ボーと鳴りそれが六甲にこだましてボーボーボーボーボーボーととてもロマンチックな雰囲気でした。改めて港町神戸を感じました。昔から詩歌に歌謡曲に船員と港が書かれ歌われています。危険な大洋を乗り切る船員魂を鍛えて海国日本の為に頑張って下さい。
デフレからの脱却とアベノミクス政策で株価は上昇し、円安で大手輸出企業は黒字ですが4月からの消費税8%の値上げで市場景気は落ちて来年からの⒑%はなくなりましたが総選挙になりました。
与野党必死の攻防で⒓月前半は立候補の先生方文字どおり師走で大変でしょう。税金は軽く福祉は厚く,物価は安いに越したことはありませんが重油がとれるわけでもなしそうはいいことばかり言っておれません。御嶽山の思わぬ火山噴火での多数の犠牲、土石流による広島の災害。そして長野での地震で沢山の家が壊れ道路が閉鎖しました。自然災害の危険から逃れるわけにいきませんが少しでも被害を最小に食い止め、そして選挙の後Xマスを皆で楽しみたいものです。
今年はLEDの研究で日本人がノーベル化学賞を3名受賞しましたがその他には残念ながら明るいニュースがありません。でも来年は羊年です。平穏であってほしいと願います。
健康とは! 冬は鍋に限る
寒い冬は鍋の季節です。鶏・豚・牛等肉類から魚貝類それに普通のだしでなくキムチを入れた韓国風もあって家族や友人と一夜を楽しみます、中でもふぐのちり鍋は人気です。ただ些かふぐは高級魚で高価であるのが難点ですが、最近は養殖魚が増えて値も下がり手が出やすくなりました。古い統計ですが2008年天然物が全国で5207トン養殖が4138トンでした。10年ほど前に浜名湖の旅館で浜名湖ならウナギと思っていたところふぐも養殖していると聞いて驚いたことがあります。
今は山の中でも養殖出来る時代ですから驚くこともないのでしょう。中国からの輸入も多いそうで気になります。中国産は安いが怖いという印象は拭えません。
てっさ(刺身)、から揚げ、白子、ひれ酒、ふぐ鍋そして最後に雑炊と満腹です。あの薄つくりのきれいに盛った刺身の身を数枚すくって好みのたれをちょっとつけて口に入れた時の満足感は最高です。随分昔広島で泳いでいるイワシの刺身を食べて『おやいけるな』とイワシを見直したのにそのあとふぐを口にした途端『イワシはイワシ。ふぐはふぐ』と改めてふぐの味に軍配を上げました。ふぐの毒テトロドトキシンについてはご存知でしょう。フグはくいたし命は惜ししと怖がられました。特別に調理免許がなければ調理出来ません。フグ毒はまず口周りがしびれ、筋肉麻痺呼吸器麻痺で死亡します。石川県ではふぐの糠漬で卵巣も食べますで。すごく美味で酒の肴に最高。天然物より養殖物が毒が少ない、毒のないふぐもあると言います。毒のあるのに手を出したいそれが人間のさがでもあります。 鍋で体をあたためて新年を迎えましょう。