眼の健康とコンタクトレンズの専門医 医療社団法人 広辻眼科

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広辻眼科マンスリー 第m87

投稿日 2013年5月1日

眼に青葉山ほととぎす初鰹

理事長 廣辻逸郎

5月の声を聞くと江戸時代の俳人素堂の句が浮かびます。今年は気温が不安定で東北では桜に雪が積もっていました。でも日毎街を歩く人の服装も軽快で色彩も華やかになって来ました。
4月末の連休の一日に奈良高取の壺阪寺と明日香の岡寺を訪ねました。壺阪寺は若い方はご存じでないかも知りませんが『浄瑠璃壺阪霊験記』ゆかりで眼病祈願の信者が多く、岡寺は厄除け祈願と2月の初午法要が有名です。
壺阪寺は日本で初めて昭和36年盲老人ホームを開設され、視力障害のお年寄りの散歩道ににおいのする樹木を植えられました。開設後に一度施設を訪問したことがありますが木造でした。現在は昭和59年改築鉄骨3階造りですが改築移転の話があります。またインドの救癩事業と貧困児童応援に尽力されています。そのお礼にインドから仏像用の石材が送られてきて、大きいのは20米もある大観音や種々の石像が境内にまつられています。参拝時は八重のやまぶき・牡丹・花水木・しゃが(胡蝶花)が境内に沢山開花して目を楽しませてくれました。
壺阪から車で30分ほど北に走って明日香の岡寺は本堂周囲の山に石楠花(しゃくなげ)が満開でした。ご本尊の如意輪観音像は日本最大最古の塑像観音と説明されます。読経が聞こえ、香煙が流れる中仏像に頭を下げて祈る時間を過ごすことが出来ました。若葉に映えるこの境内も秋には紅葉に包まれて参拝の老若男女を楽しませてくれることでしょう。山門を出ると茶店からソフトクリームはどうですかの若い声に惹かれて注文しました。腰掛けて話していると時々店を閉めて踊りをそれもベリーダンスに熱中していると写真まで見せてくれました。お寺とおへそを出すダンスの組み合わせで一日の旅を終えました。

健康とは! 信仰と健康

壺坂霊験記 お里澤市の像

壺阪寺が目の病気治癒祈願に信仰深いことは前段で記しました。お里の深夜の祈願を他の男との不倫と嘆いて身投げして、それを後追いして身投げしたお里。でも失神から気が付くと目が見えるのに「見える見える!」観音様のお陰とと様のお陰と大喜びする二人。これを深い谷に身投げして骨折しないのはおかしいしい、見えるようになったのは飛び降りた反動で濁っていた水晶体が落ちてそれで見えるようになったと解釈するのは間違いではないでしょうがそれまでの話。目の信仰では大山崎の奥の柳谷観音(楊谷寺)も毎月17日に御開帳がありバスも出ています。ここでは霊水(独鈷水)を授かるようです。壺阪では眼薬も売っています。内容は特別な薬品が入っていなくてもお寺の目薬は効くと信じるのが信仰です。生駒の石切神社はでき物(おでき腫瘍等)の神様と言われて参拝者が多いです。
自分の力を過信せず、謙虚に生き、足らぬところ至らぬところを神仏の加護を願うことは大事と思います。暴飲暴食・不節制・不義・不正を重ねていて心身の健康は望めませんし、神仏に祈ることも出来ません。ただ大病に罹ったり、災難が続くと弱気になって信仰の名をかった悪徳商法の罠にはまることがあります。私は宗教の話をしているのでありません。医学は自然科学です。医師は科学的根拠に基づいた医療を行わねばなりません。しかし人間を科学は何処まで解明できているでしょうか?まだまだ未知の世界が多いです。私は朝洗面してご先祖に挨拶し、天照大神でも大国主神でも観音様菩薩様でも構わない神社仏閣の前では拝礼して日頃の加護を感謝し祈念しております。