眼の健康とコンタクトレンズの専門医 医療社団法人 広辻眼科

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広辻眼科マンスリー 第m81

投稿日 2012年11月1日

長崎おくんち祭りと軍艦島

理事長 廣辻逸郎

軍艦島

毎年十月宝塚市医師会旅行があって今年は長崎のおくんち祭りと軍艦島観光でした。有名なおくんち祭りをあの諏訪神社観覧席で観光したいと思っていてそれが叶えられそうで期待しました。最良の席はとても無理でしたがでも席が取れました。絶好の好天気の許で7年に一度回ってくる出場の機会に各町の踊りが繰り広げられました。礼儀正しい拝礼の後、子連の母親が正装で続き、傘踊りの後に各町独自の船が披露されます。ひと踊り済ませて退場しかけると場内一斉に「もってこう!もってこう!」の掛声にまた引き返して踊り(船の引き回し)をします。さすが長崎のオランダや中国との深い交流・生活の文化・歴史が感じ取れました。有名な富貴楼のしっぽく料理も堪能しました。翌日は旧三菱端島鉱山あと通称軍艦島を観光しました。港から70分で周航します。
約二百年前に石炭が採られ明治23年三菱の所有になって急速に成長し大正5年に初めて鉄筋コンクリートの集合住宅が建てられ次々と増築されて宛も巡洋艦土佐に見えることから軍艦島と呼ばれるようになりました。甲子園球場の半分の土地に最盛期5267人が住み、小中幼稚園病院まで造られ優良な石炭が地下千㍍まで掘られたと聞きます。地下現場の温度・湿度・粉塵を想像するだけでも大変な作業です。職員・鉱夫・組夫と階級も厳しかったでしょう。
戦後の複興再建に多大の貢献をした石炭産業も石油に代わられ昭和49年全住民退去しました。現在極限られた部分のみ上陸観光が許され、観光客も年間6万人、世界遺産に登録運動もされています。時には高い防潮堤を超す荒波に耐えた剥き出しの鉄骨の廃墟の地底からまだ騒音と黒い汗を吸った粉塵が舞い上がる思いで島を後にしました。

健康とは! 寝だめ食いだめ

昭和16・7年頃だったか段々と食糧事情が悪くなって来た。年末になると兄と一緒に母の里加賀に飯減らしに行く。夜行列車で8時間ほど立ったままで着くと叔父が迎えに来てくれていた。その後は大阪ではお腹が空いているだろうとご飯も一杯焚いてくれる。近所に親戚が沢山あって何処へ行っても食べろ食べろと歓待してくれる。一日二日は満足するが、なんぼ中学生であっても限度がある。胸やけで酸っぱい液が出てくる。兄と田舎道を歩きながら、「食いだめが出来たらいいのになあ」と嬉しい悲鳴を上げた覚えがある。帰りには搗きたてのお餅を一杯土産に持たせてくれた。
寝溜めも食い溜めも出来ません。しかし毎日栄養面や量も偏らない食事を摂り、睡眠時間もほぼ規則的な生活をしていると(おもろない生活と言わないで)体がそのリズムに合って活動し健康を維持してくれる。寝だめは出来ないが寝不足した翌日は不足分たっぷりと睡眠が出来て疲労も吹き飛ぶ。旅行などで動物蛋白の豊富な食事を美味しいままに飽食すると数日はあっさりした食事で済ましたくなる。逆に糖・蛋白質・脂肪に偏りがあると自然と不足分を摂って均衡をはかろうと要求して来る。塩辛い食べ物の後は大量の水気が欲しくなる。睡眠も食品もバランス良く取るよう脳から指令が出てくる。それが健康のバロメーターでもある。一日に昼夜があり、一年に四季があって作物の収穫時期も変わる。その自然に順応した生活が健康に一番であることを現代人は忘れているのか無視しているのか?