眼の健康とコンタクトレンズの専門医 医療法人社団 広辻眼科

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広辻眼科マンスリー 第m71

投稿日 2012年1月1日

新年を迎えました

理事長 廣辻逸郎

明けましておめでとうございます。昨年東北大災害や福島原発事故で大勢の人が亡くなってとてもおめでとうと言える気分で無いとおっしゃる方もおられますが、新しい年を迎えられたことは有難く、感謝をこめて新年を祝いたいと思います。初詣で家内安全・無病息災・合格・就職・安産・結婚・昇格・商売繁盛と何処の神様も大忙しかったことでしょう。
神様で昔習った日本の神話「天の岩戸」を思い出しました。若い人達ギリシャ神話は知っていても日本の神話は知らないかもしれません。私達の世代小学校の教科書で習った時は、天照大神が岩戸から出られて暗黒の世の中に光明が射して恰も日本の黎明がこの時始まったように思ったものでした。大きくなって、その時の天鈿女命(あめのうずめのみこと)の踊りが妖しかったとか言われるので日本古典文学大系の古事記をひもといてみました。
天照大神が機を織っていたところ、乱暴者の弟須佐之男命が馬の毛皮を剥いで落し機織女のホトを突いて死なしてしまったので怒った大神は岩戸に隠れてしまった。すると高天原は暗黒化し、恨みの声が満ち災いが起こった。そこで八百万〈やおよろず〉の神が集まって相談します。八咫鏡八尺勾玉を作って榊に懸け鶏を鳴かせ、酒盛りをし、天鈿女命が踊ります。命は派手ないでたちで鳴りものを鳴らし、『胸乳をかき出で裳緒をホトに忍し垂れて』踊ると笑いで大騒動したと記され、何事かと顔を出した大神に鏡と勾玉を見せ手を取って出たところを手力男命が岩戸を開けて高天原に光が立ち戻ったとあります。8世紀初めに記された古書に見る酒盛りをし、滑稽な踊りに興じた当時のおおらかさに、或いは日蝕があったかもしれないけれど稗田阿禮の誦む所を文字化して太安万呂(おおのやすまろ)が記した古事記に興味を覚えます。
暗い話ばかりでない光明の射す一年であって欲しいと願います。

健康とは! お米の話

お米は八十八日掛って作られ、田植えから皆の口に入るまで八十八人の人手を経ているのだから一粒も無駄にしてはいけない。ご飯をこぼしたら拾って食べなさい。と教えられました。今では下に落ちたご飯は汚いから拾っちゃ駄目!の時代です。昭和20年の終戦前後は台風やひでり、それに地震も有ってお米の不作が続きました。麦・豆・芋ご飯は上等で、野菜の葉っぱや毒でないオオバコ・セリ・ナヅナ・ツクシなど野草を入れてお米が引っ付いている位のご飯で飢えを凌ぎました。だから真っ白いご飯が食べられるなんて最高の贅沢でした。老人の繰り事ですが今では想像出来ない事実でした。
統計では1984年(昭59)約1180万トンが2009年〈平21〉850万トンに収穫が減ってもまだ米余りが続いております。昔は一人当たり2俵(120kg)が標準と言われました。月10kgです。皆さんのお宅はどれだけお米を食べられます?しかも銘柄を選びますから不味いと売れません。銘柄のコシヒカリが5㎏2,000円前後で売られています。子どもの頃は東北の凶作で娘を売った話を聞きましたがその東北で銘柄米が生産され、北海道がそのうち米の大生産地になるでしょう。品種改良に貢献された方々のお陰です。日本人にとって米は沢山は食べないが、無ければ騒動が起こりましょう。
縄文時代から既に穀物は食していたようで、江戸時代米の生産高が大名の格高になっていました。日本人の食生活が大きく変わって来たのは戦後アメリカ文化と政策の影響でしょう。それに機械化が進んで重労働だけでなく女子の洗濯・掃除・炊事等の労働も軽減し、腹いっぱいお米を食べなくて済むし、動物蛋白・脂肪の摂取量も増えました。青少年は草食系になり、成人は肥満型が増えて来ました。配布されてきた広報たからずか1月号に適正体重の記事が有りました。参考に計算してみましょう。(身長はmで計算)
私は4kgオーバーです。減量できるかな?

適正体重(BMI=22) 適正体重〈㎏〉=身長(m)×身長(m)×22
低体重(やせ)BMI<18.5 肥満BMI≧25 肥満度(BMI)肥満度(BMI)=体重〈kg〉÷身長(m)÷身長(m) 普通体重 18.5≦BMI<25未満