眼の健康とコンタクトレンズの専門医 医療法人社団 広辻眼科

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広辻眼科マンスリー 第m62

投稿日 2011年4月1日

東北関東地震津波大災害

理事長 廣辻逸郎

連日新聞テレビに報道されるこの度の災害に心を痛めます。岩手・宮城・福島の風光明媚で漁業が盛んな一帯が一瞬にして死の町と化し未だ死者・行方不明が3万人に近いという惨事を誰が予想したことでしょう。日頃から特に津波には警戒していてすらこの被害ですから如何に激しい津波であったか想像に難くありません。私達も十六年前に阪神淡路地震を経験しておりますがこの度は地域の広さや地理的条件から見ても比較にならない程被害が甚大です。
地震津波だけでなく福島原発の異常が日毎状況が悪化していて目が離せません。外人は東京からも逃げ出して大阪神戸のホテルが外国の会社等に予約されて満杯と聞きます。福島原発から30㎞以内の住民も避難させられ、野菜や牛乳も出荷停止で大変です。原発の安全性が神話になってこれからの電力事情も不明です。状況の説明すら我々が納得出来なくて日毎コロコロと変わって事実が隠されているのでないかと疑心暗鬼です。本当に原発の内部が分かった専門家なのかと疑います。今になって原子力の専門学者が色々言っても手遅れです。ただ福島の隣の女川原発は津波を警戒して十メートル余り高く建設して津波から免れています。福島も津波を避けておれば、M9の地震に耐え正常に運転出来て安全性が誇示できたかもしれません。想定外だから事故になるのです。
一瞬に肉親だけでなく家財産を無くされて街の複興は相当な年月を要しましょうが頑張って再起して下さい。
日本だけでなく全世界から援助の手が差し伸べられています。罹災地の救援から帰って来られた方の報告を聞きますと新聞テレビでは見えないほこりや臭いも伝わって来ました。自分達に出来る物心両面のお手伝いをしましょう。
原発は専門家でなければ手出しできません。それだけに迅速且確実に処理されるよう願います。

健康とは! 公害・薬害について

私達昭和初期に教育を受けた人間は、忠君愛国・滅私奉公と若い人は“なんじゃこれ”と眼を白黒するような言葉を朝夕聞かされ、天皇陛下の為御国の為に死ねと教えられました。また社会主義や共産党はアカと言って国家の転覆をはかる大悪者だ。支那事変大東亜戦争が起こると八紘一宇の聖戦で、大本営發表を信じて連戦連勝。欲しがりません勝つまではと空腹を我慢し、ダイヤの指輪も、鍋釜も鉄の供出に協力しました。新聞も盛んに愛国心を鼓舞しました。
敗戦になってみんな嘘ぱっちで新聞もけっして真実をのみ報道していないということを骨の髄まで知らされた筈ですのに、相変わらず政府の言うこと、新聞テレビの報道を信じる愚を重ねています。
政府は都合の悪いことは隠します。記憶に新しい毎日新聞西山記者の沖縄返還に関する密約事件は女性問題にすり替えてうやむやにしました。
1956年に發覚した熊本県水俣の有機水銀による水俣病も10年以上して漸く有機水銀が原因であることを認め最高裁が国の責任と判定したのが2004年です。その間国の審議会委員になって有機水銀を否定する意見を出すご用学者もいました。
1985年の薬害エイズの問題は漸く解決しました。抗癌剤イレッサももう少し慎重に輸入しておればよかったのでないか。1962年もサリドマイド、1970年キノフォルムによるスモンの薬害もありました。
古く1875年(明治11年)田中正造が足尾銅山の公害を訴えて130年を越します。公害・薬害のない安心で偏らない正確な報道のされる国であることを願います。原発にからんで公害・薬害に触れました。