眼の健康とコンタクトレンズの専門医 医療法人社団 広辻眼科

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広辻眼科マンスリー 第m32

投稿日 2008年10月1日

どうなる今後の医療行政

理事長 廣辻逸郎

経済復興を掲げて麻生内閣が発足しました。舛添厚生大臣は後期高齢者医療制度の見直しを発言しておりますが、どこまで改正されるのか全く不明です。
ご承知のとおりこの制度は医療費削減目的以外の何物でもありません。
国費負担を減らし患者負担を増やす経済面からの視点で立案されました。
小泉劇場に付和雷同して自民党の独裁政治を許した国民にもその責めを負わねばなりませんが、今からでも根本的な改正を期待します。
誰も病気になりたい人はおりません。永患いをせずころりと天寿を全うしたい。寝たきりのパイプ人間は御免。ぼけて徘徊したくないと願っております。しかし、現実に寝たきり、痴呆(認知症と誰が名付けたか)の患者さんは存在します。保険料が高くなった。75歳を境に夫婦がばらばらにされた等だけでなく、障害者が入院可能な障害者療養病棟での療養も条件が難しくなっております。治療も介護も受けられないのです。
社保庁のずさんな仕事のせいで年金問題がその訂正や確認にどれだけのお金が浪費されていることか、後期医療制度を実施するのにも多額の経費が掛っているはずです。無駄なお金を使って、怨嗟の声の上がる悪政をなぜ施行するか。所得格差のない、安心して老後を送れる医療制度の制定を願ってやみません。最近号の「月刊保団連」に後期医療制度反対をテーマにした川柳が載っていました。一部.転記します。
   死んでくれお国の為にと二度言われ (嶋田佐和子)
   孝行はするなと国が子に教え (三谷周三)
   死ねぬなら死ぬまで取るぞ年金で (照井広実)
   尽くしても最後は国からさようなら (遠藤薫)
先日大阪で緑内障学会が開催されました。朝8時からモーニングセミナーがお昼もランチョンセミナーそして一般講演が終わった後イヴニングセミナーと器械や製薬会社主催の講演会があって、どの会場も満席でした。最新の専門知識の吸収に全国から千人以上の眼科医が参集しました。往診にも手軽に使える新しい眼圧計を機械展示場で試用しました。購入予定です。低医療費下でも医師はみんな勉強し頑張っております。

健康とは! 体内時計のリズムを正そう

健康を維持するため、また健康である証は体内時計のリズムが24時間正しく回っていることと前にも申し上げた記憶があります。
今回の緑内障学会の特別講演で、京大岡村均教授が「分子からわかる体内時計」と題して、分子遺伝子レベルでの講演をされました。
そもそも地球で生まれた生命は、地球の自転にともなう昼夜の規則正しいリズムで24時間周期の「時」をつくる時計遺伝子を構成し、極めて正確精妙に世代を超えて受け継がれてき来た。それを乱したのは、1879年エジソンの電球と電線の発明である。それ以後の技術革新はライフスタイルを大きく変貌させ、安息時間である眠りの領域を侵してきた。昼間と変わらぬ照明に快適な生活を享楽して体内時計を変調させ、大都市圏では2~3割の人が睡眠障害を抱えている。光が網膜に達して脳神経を刺激し体内時計をつかさどる一群の細胞に向けてグルタミン酸を浴びせ時計遺伝子の発現を変化させると解説されました。更に自律神経やホルモンの働きも時計遺伝子が関与していることを話されました。体内時計リズムの重要性を分子レベルで解明されたのです。
定時に出勤退社していたサラリーマンが定年後体調を壊すことがままあります。体内時計リズムを新しい生活に調整して老後を楽しみましょう。また規則正しい生活に精神面でのケアも忘れずに過ごされることを願っております。