眼の健康とコンタクトレンズの専門医 医療社団法人 広辻眼科

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眼の病気 No.e86

投稿日 2015年7月1日

眼科の救急外来

院長 廣辻徳彦

先日、土日を利用して小豆島に出かけました。小豆島には土曜の外来終了後に出発すると、宿に夕刻に到着するだけで、日曜日の午前中に観光して午後のフェリーで帰る計画になります。ところが、日曜日の午前0時過ぎでした。同行した妻が、部屋の中の段差でつまずいて転倒しました。痛がるかかとに明らかな異常があったので、深夜でしたが島の救急当番の病院に受診し、「かかとの骨」の骨折だと判明しました。予定を変更して日曜日の午前中にフェリーで帰り、姫路市内の休日当番の整形外科で診察。手術が必要と判断され、神戸中央市民病院の時間外で診察、月曜日に入院して手術(ボルトが3本入りました)をしていただきました。妻は姫路で内科のクリニックをしていますので、現在は家の中とクリニックでは松葉杖を使い、通勤は車いすでしています(私が送り迎え)。突然にケガや病気をすると、本人や家族も通院や入院で生活や仕事に影響するということを、今回改めて感じました。
休日に何かあった際、内科ではまだ探し安いのですが、眼科での救急はなかなか病院がありません。この付近では、尼崎の休日診療所で日曜日やゴールデンウィーク、正月に眼科の時間外診療をしています。阪神間の診療所と兵庫医大から順番に担当医が出務しています。大阪では西区の中央急病診療所を利用できます。
眼科の救急疾患で時間外の診療に受診される症状を、大きく四つに分けて書いてみます。①「赤い」②「痛い」③「見えにくい(変に見える)」④「何らかの外傷」で、重複する場合やその他のこともあります。
「赤い」
「白目(結膜、強膜)やまぶた(眼瞼)が赤い」とことで受診されます。「赤い」以外に、「痒い・痛い」、「腫れている」、「メヤニ」、「見えにくい」などの症状を伴うこともあります。いつからか、どのあたりが赤いかなども大事な要素です。時間外の「赤い」病気の中は、「結膜下出血」という白目に生じる皮下出血が目立ちます。自分で鏡を見て、あるいは人に指摘されて気づくなどが多く、わずかに違和感を伴うこともありますが、赤い以外に大きな症状がないのも特徴です。「結膜炎」も時間外では多い病気です。先の結膜下出血がべたっとした赤みであるの対し、「結膜炎」では血管1本1本が太く拡張して赤くなる「充血」という赤みです。「メヤニ」や「痒み」、時に「痛み」や「むくみ」を伴うことが多く、鼻水やのどの痛み、発熱とともに風邪の一症状として生じることもあります。3、4月には「花粉症=アレルギー性結膜炎」での受診も増えます。同じ充血でも、「メヤニ」や「むくみ」がほとんど出ない割に「痛み」がある「(上)強膜炎」、「虹彩炎」という病気での受診もあります。
まぶたが赤い場合は、麦粒種や霰粒腫といった、いわゆる「めばちこ・ものもらい」という膿やしこりが中心にある病気や、接触性のアレルギーなどまぶた全体が赤くなる状態での受診が多い印象です。麦粒種や霰粒腫は、上下どちらかのまぶたに痛みの強い中心部分があったり、コリコリと触れる芯のようなものがあったりします。これからの季節であれば、蚊などの虫に刺されてまぶたが腫れることもよくあります。
②「痛い」
①のところでも書いたように、「赤み」と「痛み」とは同時に起こることが多い症状です。何らかの外傷(ぶつかる、擦る、薬品が飛入するなど)の場合には、眼や眼の周囲にキズが入るので「痛み」が生じます。休みの日には山に出かけたり庭の手入れをしたりして枝で目を突くとか、スポーツをして眼を打撲する機会が多いのかもしれません。「赤い」の項で書いた以外では、角膜の病気で「痛み」が生じます(これらの病気でも充血があります)。ゴミやまつ毛が入っても眼の表面にキズが付くので、瞬きするたびに痛みを感じます。コンタクトレンズによる角膜障害も目立ちます。正しい時間や装用法を守っていても病気になることはありますが、往々にして装用時間を守らなかったり健診を受けていなかったりする方が時間外を受診することが多い印象です。コンタクトが原因で失明することもあるので、いい加減な使用をしてはいけません。