２月は逃げる

理事長　廣辻逸郎

１月はいく２月は逃げる３月はさると日の経つのが早いことを昔の人は表現しておりましたがもう２月です。３日が節分。翌４日が立春です。
節分は季節の変わり目を指しますが、春の節分は｢豆まき｣鬼払いです。我が家も私の子ども時代の型をそのまま、大豆を煎って三方に盛って神棚に供え、その後父の後について各部屋｢鬼は外福は内｣と豆を撒き、最後玄関では｢鬼は外鬼は外｣と鬼は外だけ言って玄関を閉めて扉をどんどんと叩いて終わりました。ただ子ども達が中学生になると「かっこわる」と言って付いてこなくなり自然消滅しました。今豆まきは成田かこの辺りでは中山さんだけ。各家庭は太巻の海苔巻を恵方に向いて物を言わずに食べることが習慣になりました。同じ２月第２月曜のバレンタインデーのチョコレートと同じく業者の宣伝に乗った企画と分かっていますが、バレンタインが東京風でオシャレな感じですが、海苔巻は関西大阪風で大阪のおばちゃんが良く似合います。関西から広がっただけに関東は広がり方が遅れたようですが日本中に広がりました。今年の恵方は南南東です。皆さんしっかり食べて今年も元気に過ごして下さい。
十一日は建国記念日です。今年各地特に日本海側北海道は大雪ですが、この日（昔は紀元節）は大阪もよく雪が降りました。戦前は西暦でなく皇紀を使っていました。神武天皇即位が皇紀元年で、西暦に六百六十年足します。勿論神話によるものですが、元号と一緒に使っていました。昭和十五年が皇紀二千六百年で国を上げて祝典を行いました。日支事変さなか、米国との間も険悪で、国威の発揚戦意向上に利用されたのでしょう。『欲しがりません勝つまでは！』生活は日々困窮に向かいました。
神武天皇、皇紀など聞いたこともない世代には滑稽でしょうが、生まれた時から軍国日本・神国日本・八紘一宇と洗脳されて育った私達昭和の子は必死でジンム・スイゼイ・アンネイ・イトク・コウショウ・コウアン・コウゲン・・・メイジ・タイショウと歴代天皇名を覚えたものです。橿原神宮外苑の整備には何日か勤労奉仕しました。因みに今年は皇紀二千六百七十一年です。国史をもう一度学びましょう。今月も昔話になりました。

健康とは！　この平和な世の中で

チンジャ　チャチュナヨ教室の先生は｢本当にむかつく｣と言う言葉をさも腹立たしく発音して教えてくれました。‘むかつく’なんて日本語でも使ったことがないとうっかり言ってしまいました。韓国のテレビドラマを見ていると、若い女性が早口で怒っている場面があります。子音で余計に怒って聞こえるのかもしれません。韓国の人は活溌で正
直なのでしょう。私は老人のせいなのでしょうか、段々怒らなくなりました。周りが気を使って怒らさないようにしてくれているのでしょうか。嫌なことから避けていることもありますし、嫌なことはどんどん忘れるようにしています。女房の小言は聞こえてないふりをします。
一方日本では凶悪な殺人事件や、幼児虐待など嫌な事件が頻発して目を覆いたくなります。しかも事件の根底に精神の不安定や、情緒障害が記されています。生活苦や不景気と言っても現在の日本人の生活は戦前に比べたら天国の日常です。人口２３万のここ宝塚市内でも心療内科が10軒近くありますからそれだけ心を病む患者さんがおられるということでしょう。隔離の必要な流行性急性伝染病や結核などの減少に比べ、病態が時代と共に変わってきています。私の専門外ですから深入り出来ませんが、あらゆる生活環境の変化、輻輳する人間関係等いろんな要因が絡んでいるのでしょう。単純に気が弱いから、しっかりせよとは言えません。
水曜日8時から3chで食客、9時６ch相棒そして10時10Chで女房に笑われながら美咲ナンバーワンを観て休みます。特に香里奈の美人教師の時はCMまで楽しい映像が多く、しかもくどい保険やサプリのCMが入いっていないだけでも大満足です。日中はしっかり仕事や勉強して夜は気楽に頭も体も休めましょう。