年の初めに
理事長 廣辻逸郎
年の初めに皆様も初詣をされたことでしょう。家内安全・商売繁盛。受験生を持っていると合格祈願と神様も大忙しです。私も毎年家族ともども宝塚神社にお参りし、隣の戎さんと天満宮にも柏手を打ち、引き続き平林寺の鐘を撞き、本堂・観音堂・薬師堂も拝んできます。無病息災を皆が願い過ごせることを感謝しております。
この時期神社やお寺に今年の干支の絵馬がテレビに出ます。今年は寅年で私も院長も年男です。
甲乙丙・・の十干。子丑寅・・の十二支の干支を知ってる人も少なくなりましたが、六十年で還暦になる暦を大昔に作られたのに驚きます。そもそも一年三百六十五日。十二ケ月。一日午前午後十二時間を古代ローマは恒星シリウスで、中国では漢の時代に木星の公輪周期がほぼ十二年であることから一年の暦を作ったそうで、人が稔を得る周期から年という字が出来ているとウイキペディアに記載されています。(年という字はみのりの読みがあります)太陽の日の出日の入りで一日の日。月の満ち欠けで一月の月と、大昔は大気の汚染されることもなく、夜間は漆黒の闇で、天空は凄い星空だったでしょう。また天体望遠鏡がなくとも、視力2.0以上の視力で克明に連夜観測記録して暦の作成に繋がったのでしょう。
農耕民族の我国も四季の移り変わり、水と日照は生活に密着し暦は指針として必需だったでしょう。暦に立春・冬至など二十四節季があります。
十二支・十二か月・二十四時間・二十四節季と私達の生活に十二の数字が係わっていることを改めて考えさせられました。日本のかな文字も四十七文字に ん が入って四十八文字です。
私達の身の回り、アナログかデジタルか、ONかOFFか1か0かに分けられる時代ですがさてどんな一年になりましょうか。
健康とは! 人体と数字
私達の生活に12という数字が密着していると記しました。今月はあまり堅い話でなく、人体と数字について記します。
先ず体温です。私達平熱36.5度は一年365日との偶然に驚きます。勿論健康人でも一日に体温は上下しますし、運動すれば上がって当たり前です。精神状態でも違ってきます。若い思春期の人は上がっておりますし、自律神経の不安な人は下がりましょう。低い体温で余計に不調を訴えることになります。いい熱は快活になりますが、病的な熱は37度を少し越えただけでも不快です。
身体の機能に重要な脳から出る脳神経は左右12対です。(不思議と12の数字が出ました)眼球には視神経動眼神経他沢山関連しておりますから、眼の症状から眼だけでなく他の疾患や脳の病変箇所の特定ができます。脳腫瘍や血管閉塞の早期診断に欠かせません。
12に関連してご存じ十二指腸があります。胃に続く約25cm指を横に12本並べた長さからこの名がついております。
胃腸から脱線します。一寸安い焼肉屋のホルモン焼きはいかにもホルモンを食べて元気が付くように思いがちですが、あのホルモンは捨てるもん、ほるもんのホルモンで本物のホルモンとは全く違ったもん。今更申すもないことですが面白い表現です。
本物のホルモンは性ホルモンだけでなく、脳下垂体・副腎・甲状腺・卵巣・精巣他内分泌腺から分泌されますが、これら分泌腺もお互いに関連があって、例えば黄体ホルモンを注射すると他の内分泌腺にも影響があることを忘れないことです。
一日24時間8時間働き8時間休息し8時間睡眠。或いは6日働き1日安息日で祈りと休息の時代から、日の出も日の入りも知らず、地下や人工照明の中で生活して昼夜のない毎日。都会の地下で野菜が作られる時代です。
人生50年が60年更に80年に変わってきました。人類は進歩しているのでしょうか。