眼の健康とコンタクトレンズの専門医 医療法人社団 広辻眼科

(受付)午前8:30〜 午後2:00〜 (休診)土・日・祝祭日・年末年始 ご予約・お問い合わせ0797-72-6586

広辻眼科マンスリー 第m149

投稿日 2018年7月2日

やはり地震は怖い

理事長 廣辻逸郎

6月18日朝8時突き上げるようなドンという音と同時に大きな上下動に「あっ地震だ」と大声を上げました。暫く揺れて収まりました。阪神淡路地震の時はとても強かったでしょうが、まだベットの中だったので、体感としては何十年ぶりでした。早々に震度6以上大阪北部が震源地と報じられました。診療所の機械類は全く異常なかったのですが、院長や職員の足が西宮で停まって困りましたが何とか解決しました。宝塚市内は大きな被害が無かったようですが高槻周辺大阪北部は大変で、通学途中の小学生や見守りのご老人がブロック塀の倒壊で亡くなられてお気の毒でした。 地震研究所の発表によると今後30年以内に震度6以上の地震発生予想は太平洋側はすべて危険域になっております。東京に直下型地震が起こったらオリンピックどころか日本の機能がマヒしてしまいましょう。地震に備えると言っても毎日の生活を変えるわけにはいきません。天災の前には人間の非力を痛感します。
古来怖いもの『地震・雷・火事・親爺』と言っていました。今怖い親爺がいましょうか。いや一番弱いのが親爺。家の隅っこにやられています。一番強いのは?もう言わずにおきましょう。神代の昔から日本は女性がリードしています。現代首相夫人が「いい土地ですね」の一言で男性官僚が数億円値引きしたとかしてないとか忖度という言葉をはやらせました。
昭和20年終戦前後、国民は食糧難で飢えに困っている時母親は食べ物確保に自分の晴着を持って農家を訪ね、頭を下げ懇願して家族の食糧確保に走りました。その時男はただ家にいて不満をこぼすだけでした。熱血の歌人与謝野晶子が有名な『君死に給うことなかれ』を明星に発表したのは日露戦争が始まっている明治37年旅順口包囲軍にいる弟に向けた詩です。戦時中反戦歌ともとらえられる詩を堂々と発表したのは破天荒な彼女だったからできたことでしょう。雷はおへそを取ると言っても他には手出しをしないから愛嬌があって愛されている。怖いけど憎まれない。事務次官という官僚最高地位にいる人間がセクハラで辞職とはこれほどくだらないことはない。女性の地位向上の法律は作らなくとも十分実力をお持ちです。怖いものもう一つ火事は予防できます。矢張り怖いのは地震ですね。 愈々7月真夏日が続きます。まっ黒に日焼けしましょう。とは言えませんが京都の祇園祭。大阪は天満天神祭始め夏祭りで賑わいます。国外ロシアでのサツカ—ワールド杯高齢の私でさえゴールの声に拍手です。ただボールを蹴って回しているようでも綿密に計算して選手が動き、ゴールを狙っていると教えられて感心しています。相撲も名古屋場所です。横綱稀勢の里復活しましょうか。頑張って欲しい。

健康とは! 歳だから

旅行に行こうと思っても「もう歳だからやめておいたら」と言われ、腰が痛い、足が痛いと訴えても「もう歳だから」と突き放される思いをされた方は沢山おられましょう。
人生60年と言っていた頃、男子は42歳の厄年になると老眼が起こると言っておりました。現在は平均余命86~90歳です。日本人も体力が強くなり、照明も明るく、腰かけの生活が増えて老眼の始まりを意識するのもずっと遅れて50歳に近くなりました。目の水晶体というレンズの弾力性が衰えピントを合わす力が弱くなって、徐々に手元が見にくくなるのです。水晶体に限らず、体のあらゆる部位で老化現象が起こっております。
体重3000gr身長49㎝で生まれて成長し成人になりそして老化へと進むことは真理です。素直に受け入れましょう。勿論その人の生活習慣環境によって老化の出方は個人差があって当然です。老眼を物凄く嫌がる人がおられますが受け入れて近用メガネを調達しましょう。肩こり頭痛の原因になっていることもあります。最初は特に眼科医の診察を勧めます。老眼以外特に自覚症のない初期緑内障の有無を診てもらいましょう。
近眼の人は手元を見る距離が近眼の強い人ほど近いので歳をとっても手元眼鏡なしで見えます。人間が狩猟生活をしていた時代は少しでも隣人より早く獣を見つけてた方が勝ちだし、危険な相手から逃げられました。戦争でも早く相手を見つけないと殺されます。命が掛かっていました。遠方視力が大事でした。現在はPCやスマホの時代です。仕事も家でも手元を見ることが多くなった現代近眼の方が適応しているとも言えましょう。
本を読むから白内障になるのではありません。身体は使うように作られています。頭も目も耳も手足も使わなくては退化します。頭を使わなくてスポーツは勝てません。編み物裁縫をする人はよく頭を使っています。読書に疲れたら散歩もいいでしょうし、現代は掃除や料理も男子厨房に入るべしです。肌の乾燥も受け入れましょう。しっとりとした柔肌は若い世代に譲りましょう。新しい化粧品が毎日TVに新聞にコマーシャルされています。老醜をさらさぬ意識も大事だと思います。歳だからこそ内からの美しさ優しさ尊厳さをにじみ出しましょう。