創刊号 発刊のことば
理事長 廣辻逸郎
沢山の患者さんとのお付き合いになります。
勿論眼科の診療所ですから目の病気、視力の検査、コンタクトレンズの調整の仕事でのお付き合いです。
この間私なりに皆さんのご期待にそえる様努力したつもりですが、ひとりよがりになっていたかもしれません。どの方にも満足いただけなかったかもしれません。
言うまでも無く医学は日進月歩で進み、治療法も変わっております。トラコーマは無くなり、白内障手術も日帰りが主流になりました。眼内手術の進歩で失明から免れることも多くなりました。
自分の守備範囲を越える症例は設備のある、その病気の専門医の勤務する病院に紹介して、的確な診断治療をお願いしております。
医師だけでなく、受付窓口や検査介助のスタッフ全員が日々研鑚努力が重要です。
診療面だけでなく、薬や治療費についても、患者さんの側からするとまだまだ説明不足の点があるようです。
夏や冬の厳しい暑さ寒さをいとわず、雨の降る日も来て下さる皆様のご期待にそえるべく、病気の説明や話題、そして皆様からのご要望をお聞きして、この紙上を通じてお答えしたいと思っております。
ご遠慮なく生の声をお聞かせください。
健康とは!
健康ってどんなことでしょう。昔からよく言われている 快食・快便・快眠 よく食べ、いい排便して熟睡出来る状態は健康そのものです。その他、体のどの部分も意識しない状態も健康と言えます。普段小指の存在を意識してなくても、ちょっと小指の先を怪我しても不自由を感じましょう。小さな塵が目に入っても涙ボロボロで不自由です。頭のてっぺんから足の先までその存在を忘れていることは大変有難いことです。
もう一つ健康であることのサインとして言えることそれは体からの排泄(出てくるもの)の時に違和感のないこと。むしろ爽快感があることです。運動時の汗は出てもそれを拭った時の爽快感はたまりません。しかし寝汗の不快感は嫌です。排便・排尿のあとも決して不快でなくさっぱりします。回数が多くてもかまいません。排尿についても同じです。
涙も嬉し涙や悲しい時の涙は異常でありませんが、ゴミが入ったり、黒目に傷があるときの涙は苦痛が伴い不快です。
要するに排泄時に苦痛や不快感を伴う時は病的であるということです。
健康について、自分の健康は自分で守るために、薬やサプリメントに頼るのでなく、これから一緒に勉強しましょう。
目の病気を少しずつ解説しましょう。
目の病気 眼瞼篇
眼瞼(まぶた)の病気で一番多いのはいわゆる麦粒腫です。地方によってはめばちこ ものもらい めいぼ等地方によって色々呼名が違っておりますが、まぶたの化膿性疾患を総称しての呼び名です。そのうち一番多いのが麦粒腫ですこれはまぶたの分泌腺の化膿です。その部分の痛みと赤みを帯びた腫れがあります。主にブドウ球菌という細菌の感染が原因です。
治療として早期には抗生物質の点眼薬や内服で治まりますが、化膿したときは切開
した方が治り易いです。
その麦粒腫ににて違うのに霰粒腫というのがあります。これは麦粒腫の時の分泌腺と違ってマイボーム腺のある瞼板に出きる病気で医学的には二つはまったく違った病気です。麦粒腫ほど痛くなく、袋になっておりますので、切開して膿を出しただけでは完全に治癒しません。袋をとる手術をしないと、また再発します。手術は注射による麻酔をして行いますから痛みはありません。
霰粒腫に似ているのに、マイボーム腺梗塞あるいはマイボーム腺炎があります。
マイボーム腺の詰まりを取ることでよくなります。
いずれも細菌の感染が原因ですが、どの病気にも言えることですが、寝不足や過労で細菌に対する抵抗力の低下が発病の要因になります。
仕事もほどほど、早寝早起きは病気にならない基本です。
領収書の発行
今まで診療後の精算時にはレシートを発行しておりおりましたが、4月から項目別の領収書の発行が望ましいと通達がありました。
お薬だけを希望されても再診料が請求されます。また月に一度継続外来加算5点が加算されます。
処方箋代はその他の欄に記入します。
ご不審の点は窓口で遠慮なくお聞きください。