1月には大雪が降りました
理事長 廣辻逸郎
今年1月中旬に日本海側と東北北海道に大雪が降って、近畿では姫路の北、智頭町で車が数百台立往生し自衛隊の救援を求めたと報道されました。昨年夏は高温が続きましたが、今冬は大雪が降って地球環境が大きく変わっているのでしょうか。実は私も1月15日飛騨高山古川町の「三寺まいり」という町の催しの観光を予定していたので大雪予報を承知で朝出発しました。案の定新幹線は1時間の遅れ、高山本線も雪のために高山止まりで一駅先の古川町に行ってくれません。やっとバスが雪道を大揺れしながら町に着きました。町の中は雪が降ったりやんだり、でも沢山の人出で賑わっていました。白壁の古い町並みに沿っての小川の両側に灯篭と千本ろうそくが灯され、着物姿のお嬢さんがろうそくを立てて祈り、時々灯篭も流されます。この三寺まいりというのはガイドによると『毎年1月15日浄土真宗の開祖親鸞聖人のご遺徳をしのび、円光寺・真宗寺・本光寺の三寺を参拝する行事です。目抜き通リには2mを越す雪像ろうそくが立ち並び、瀬戸川沿いには千本ろうそくが灯され古川の冬の風物詩として人々に親しまれています。明治大正時代信州の製糸工場に出稼ぎに行っていた娘たちが⒓月末に帰省し、着飾って三寺まいりに出歩いたことから嫁を見立てるよい機会となり多くの縁が結ばれたと言われています』とあります。随分前に野麦峠という映画がありました、飛騨から信州までアルプス越えに幾つの峠を越したことでしょう。しかも冬は大雪です。どんなに苦労したことでしょう。結核の集団感染の問題もありました。そのような時代をバックに考えながら粉雪散る町を歩きました。2月には土地によってなまはげや節分の追儺式・初午がありますが、現代は節分に恵方巻と言って海苔巻きの恵方を向いての丸かじりと14日のバレンタインデーで日本中が騒ぎます。歴史のある地方の祭りでなくスーパーや洋菓菓子店のお祭りでしょうがこれが時代のながれです。家族と一緒に海苔巻きとチョレートを頂きましょう。
目を外に向けると米国トランプ大統領がつぎつぎとアメリカンファーストと指令を出し世界中に影響を与えています。自動車を始め日本の貿易もどうなりましょう。円や株式も激しく上下しています。韓国も何時までも内政で揉めていていいのでしょうか。
健康とは! オンリーワン
今私が窓から外の風景を妻と一緒にみていても私の目に入った光景と妻の見た光景は必ずしも同じでない。私の感じた正面の赤い屋根瓦も妻の感じた赤色は同じとは言えない。
人間の色覚は赤・青・緑の三原色を網膜の錐体が受信するのだが、同じ赤色も個人によって微妙に色感は異なっている。色だけでなく、私は削られた長尾山に建つマンション群が目にとまっても、妻の目は山に印象されず空の雲模様が気になるようだ。レストランで同じ料理を食べてもAはいい味付けと言い、Bは味が薄いという。味覚も人様々である。五感夫々正常であってもその幅は随分と幅がある。
抑々人間の体には60兆の細胞があり、その細胞に核が、核には46本の染色体が、更にDNAが存在する。膨大な数の異なる両親のDNAを受けて出生して生じた親子・兄弟姉妹こんなところまでと驚くほどの相似点がある一方、へ―と驚くほど相違点もある。一卵性双生児のDNAは同じでも、母親の胎内と生後の生活環境で異なってくるという。
そう地球上で自分と同じ生物人間はいない。オンリーワンです。ただ膨大な数のDNAを各自持っているから、自分の嫌いな徳川家康と同じDNAを持っているかもしれないし、逆に好きな豊臣秀吉と同じDNAがあるかも。我家の家紋が三つ鱗で北条氏と同じだから源頼朝と血縁があるかもしれない。そんな大昔の人でなく、阪急電車今津線で乗合した右隣の奥様も左隣の競馬帰りのおっちゃんも同じDNAを持っているかもしれない。人種は違うが大嫌いなアメリカトランプ大統領も同じDNAを持っているかも。
北京原人から50万年経てきた人類。人間みんな共通のDNAをもって生まれてきている。だが味覚・視覚・聴覚夫々自分のものを持っている。自分だけのものOnly oneなのだ、だが現在地球に生存している人間何個か同じDNAを持っている。DNAでつながっている。
真冬の夜の夢物語。世界中の人類皆仲よくしよう。争いは止めよう。好きなことをして生涯を過ごそうではないか。