眼の健康とコンタクトレンズの専門医 医療社団法人 広辻眼科

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広辻眼科マンスリー 第m93

投稿日 2013年11月5日

台風一過

理事長 廣辻逸郎

今年の十月はとても台風の発生が多くて、7回もやって来ました。
日本の南方の海上が熱くて台風を起こしやすくなったと専門家は説明します。風よりも雨が多く特に伊豆大島の土石流で30人以上の死者が出て現在も自衛隊始め警察消防の皆さんが懸命に救出作業をされています。三原山爆発の火山灰の蓄積が大雨で一気に流されて土石流になったようです。想定外の事象の起こるのが自然の脅威であり、人間の弱さです。遭難された方々のご冥福を祈ります。
その台風が日本から去って高気圧に覆われて秋空が広がっています。3万人を集めた大阪マラソンも終わり、神戸ビエンナーレや正倉院展など各地の美術展も開催されています。紅葉便りも始まり、柿・栗・松茸・牡蠣と味覚をそそります。松葉蟹で山陰北陸も賑わいましょう。
3日は文化の日です。宮中で文化勲章の授与式が行われます。言うまでもなく学問・芸術部門で功績を残された方々でその部門では世界的にも評価を得ておられるのでしょう。高倉健さんが授章されます。無口と言われる高倉さんが陛下からお言葉を掛けられたら何と答えられるでしょう。
実は昨年秋の叙勲時に瑞宝双光章を学校保健の関係で授章し、宮中の豊明殿で天皇陛下に拝謁しました。新聞発表があると多くの方から祝電等お祝いの言葉を頂き改めてお礼申します。同時に色んな業者から分厚いカタログが送られて来ます。
勲章を貰って宮中に入るということはとても大変で警備も厳重。春秋2回関係各省毎何百人づつ各府県からの書類を選考し、各省毎に授与式・拝謁の準備を遺漏なくされるのですから、受ける方もそれなりに色々と体も心もそして財布も大忙しです。お土産にご紋章入りの餡入り饅頭を頂戴します。帰宅して細かく切って家族で有難く頂きました。
春秋2回日本中で繰り広げられている光景でしょう。
天高く豊明殿の白障子 いつを

健康とは! 国民皆保険制度のない国アメリカの医療の実態

10月宝塚医療福祉市民フォーラムでジャーナリストの堤未果さんが表記の演題で話されました。『世界で国民皆保険制度が羨ましがられているのに、この宝物が日本では見えていない』と冒頭話されて米国の実情を数字で解説されながらこれからの日本での医療・介護の危機を説かれました。講演の詳細は無理ですがごく概略を記します。現在の米国では
1%の大金持ちと99%の貧民層で中間層がない。失業率は20%と言うが若者は45%
家の差押え7秒に1件生活保護6人に1人フードスタップ5000万人(100$まで/月)
2012年のオバマ大統領の選挙資金は5812億で殆どが企業献金で賄われ、そこで企業の発言力が強くなり、規制緩和に向い、教育・福祉・保育・食・刑務所まで民営になっている。保険会社も294都市中166都市で1社が独占し、医師の治療も保険会社の支配下におかれ、事務的書類作成に追われ、医師自身の収入は減少し、一方高額な医療事故保険金の掛金で2000万の収入に1800万保険金を支払っている。地域もどんどんと株式会社経営の病院に買収されていると話されました。
今米国の議会で予算が通らないのもオバマ大統領の与党の出す保険医療費問題が関係しています。
日本でも経済特区を作って、医療も自由な診療をして、外国の医師・看護師も働けるようにすると言われています。保険診療の制約を受けない自由診療で金持ちの外人の治療をして日本に金が落ちたらよいと考えていても米国の保険会社の侵略拠点にならないか心配です。余白がなく講演を端折ってしまいましたが、これからも変わらぬ日本の皆保険制度を守らねばと講演を結ばれました。