眼の健康とコンタクトレンズの専門医 医療法人社団 広辻眼科

(受付)午前8:30〜 午後2:00〜 (休診)土・日・祝祭日・年末年始 ご予約・お問い合わせ0797-72-6586

眼の病気 No.e3

投稿日 2008年3月1日

緑内障の話 その3

院長 廣辻徳彦

緑内障の種類
緑内障にもいろいろな種類があります。原因別には原発緑内障、続発緑内障、早発型発達緑内障(先天性ということ)に分けられます。原発とは原因のよくわからないもの、続発とは何か別の病気が原因となって生じるという意味です。また、角膜と虹彩とで作られる隅角という部分の形状(下図参照:日本眼科学会ホームページから引用)をもとに、開放隅角緑内障と閉塞隅角緑内障とに分類されます。2004年に発表されたデータでは、40歳以上の日本人で約5%の方が緑内障であるとわかりました。原発開放隅角緑内障が3.9%、原発閉塞隅角緑内障が0.6%、続発緑内障が0.5%という割合です。開放隅隅角緑内障の中で眼圧が正常なタイプ(正常眼圧緑内障)は眼圧が高いタイプの約10倍であるとも判明しています。緑内障といえば眼圧の高い病気という印象ですが、実際には半分以上は眼圧が正常な緑内障なのです。また、緑内障といえば急に見えなくなる、激しい眼痛や頭痛があるというイメージもありますが、このような急性閉塞隅角緑内障というタイプは全体の1割もありません。

緑内障の種類

これまでにも書きましたが、緑内障は視神経が痛んでしまう病気です。残念ながら今の医学ではそれを元に戻すことはできません。白内障のように治療(手術)で視力を回復させるのではなく、現状の維持が目的(急性閉塞隅角緑内障=緑内障発作の場合は急激な視力障害や眼痛などを取り除く治療)という治療になります。タイプ別に緑内障の症状と代表的な治療法を書いてみます。

開放隅角緑内障
最も多いタイプである開放隅角緑内障には、初期の自覚症状がほとんどありません。進行するにしたがって視野が狭くなり、視力も低下していきます。急に進行することは少なく、数年から数十年かけて進行していくことが多いと考えられています。眼圧が正常な場合が多いので、視神経乳頭の形状を観察することが重要視されています。最近は健康診断で視神経乳頭の異常を指摘される場合も多くあります。とはいうものの、治療として効果があるとわかっているのは眼圧を下げることだけです。眼圧をどこまで下げればよいのかは患者さん個人個人で異なり、標準範囲内の20mmHgにまで下がればよいというのではなく、視野異常、視力などが悪化しない程度(これを目標眼圧といいます)まで下げることが必要とされています。眼圧下降のためにはまず点眼薬を用います。1種類で効果がなければ薬剤の変更、追加を行います。それで十分でない場合はレーザー治療や手術を行うことになります。手術も眼圧下降の一手段であり、視野や視力改善を目的とするものではありません。長い経過をとるので、じっくりとつきあっていくことが必要になる病気です。(以下次号)