眼の健康とコンタクトレンズの専門医 医療法人社団 広辻眼科

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広辻眼科マンスリー 第m220

投稿日 2024年6月5日

政治(家)に目を向ける

院長 廣辻徳彦

今年は5月の終わりになって、やっと台風1号が発生しました。1951年に気象庁による観測が始まって以来7番目の遅さで、これだけ遅くなった理由は、台風が発生する日本のはるか南の熱帯域である太平洋西部の気候や海水温が関係しているそうです。例年この辺りでは、5月ごろになると低気圧による雨雲が次々とわき、熱帯低気圧から台風に発達するのですが、今年は両側の海域の気候の変化で雨雲ができにくくなっているそうです。東側に位置する太平洋中部から東部にかけての海域と西側に位置するインド洋の海域で、去年から海面水温が高い状態が続いています。水温が高い2つの海域では海水の蒸発が盛んで、上空で雨雲を発生させたあと乾いた空気となり太平洋西部の上空に流れ込みます。そのため太平洋西部での積乱雲の活動が抑えられてしまい、雨雲ができにくい状況が続いたという理屈だそうです。太平洋中部から東部の海面水温が高くなる現象を「エルニーニョ現象」と呼部のですが、今後エルニーニョ現象が終息して海面温度が下がる「ラニーニャ現象」が起こる可能性もあるとされていて、その場合には太平洋西部の海面温度が上がって台風ができやすくなるかもしれないとのことです。近年は、台風に伴って線状降水帯が発生して大雨や土砂崩れの被害が多かったり、交通網への影響が大きくなったりする傾向にあります。水不足は困りますが、適度な降水量であって欲しいものです
国会では政治資金規正法の改正案がいろいろ論議されています。使途が明らかにできない経費など、私たちが税金の申告をするときにお役所に一切認めてもらえません。すべての明細書を明らかにして報告する義務がない改正案など、意味がないといってもいいでしょう。政治の世界なので、外交上デリケートな相手との交渉など、その場ではオープンにできにくい案件のみ10−20年後に公開などの条件はありかもしれませんが、その場合も明細がないと検証ができません。次回の総選挙がいつになるかはわかりませんが、わずかな1票でも私たちがその意志を示せる機会は他にありません。ムードに流された感はありましたが、民主党が政権をとった選挙もあったのです(結局ダメダメな政党でしたが)。旧統一教会に支援をもらいながら記憶にないと言い張る議員や、お金にルーズな議員、パワハラするような議員、選んだ国民の責任も大きいのです。与えられた権利を活かせるように、国会や政治家には注目するようにしておきたいと思います。

健康とは!(健康ジム)

最近、街中で「chocoZAP」と書いてある黄色い看板を見かけることが増えてきました。逆瀬川駅のそばにもコープさんの北側にできていますし、私が住んでいる新神戸駅のそばの道沿いにもいつの間にかできていました。テレビCMもよく流れているのでご存じの方も多いと思います。「ライザップ」という会社が親会社で、ここはトレーニングのビフォアーアフターでお腹の出た人が引き締まった身体に変身する印象的な宣伝をされていたのですが、「広く浅く」の方向に方針を転換した感じでジムを多数作っているようです。24時間利用可能なジムが初めてのものかといえばそうではなく、「ティップネス」、「JOYFIT」、「エニタイムフィットネス」などこれまでも多くの24時間ジムがありました。24時間に限らなければ逆瀬川にも「ゴールドジム」という大手のジムもあり、西宮北口には「コナミ」の大型施設を電車から見ることができます。その気になれば、ジム選びには多くの選択肢がありそうです。利用できる施設や器具、プールの使用などで細かな料金は異なりますが、入会金などを別すれば大手のところなら月10,000〜20,000円、24時間ジムなどの比較的小規模のところでは月5,000円以下という料金が多いようです。いわゆる高級ホテルのジムやプールなどでは桁が違う入会金などが必要ですが、現在の健康志向にマッチしているのか、加圧式トレーニングやピラティス教室なども含めると、探せば結構健康関連の施設が多いことに驚かされます。
ジムに通わなければトレーニングができないことはありません。一昔前であれば「ビリーのブートキャンプ」を購入された方もいらっしゃったでしょうし、今なら「YouTube」でトレーニングビデオを無料で見ながら家庭で身体を動かすこともできます。家庭に大きなランニングマシンやウェイトトレーニングの機械を購入して置くスペースはありませんが、小さいダンベルや器具なら場所も取らないので自宅でできることはたくさんあります。ただ、知らない人とでも同じ場所で一緒に何かをすると手を抜きにくかったり、無理しない程度の金銭的な負荷が行動のきっかけになったりもするので、ジムに通うことで継続的に運動が続けられるのならいいことです。歳をとってくると、日常生活でたとえば畳や床に座っていて手をつかずに起き上がろうとするだけでも結構な運動になります。ジムでも家庭でもいいのです。動かなくなると結局「動けなく」なります。自分でも本当に気をつけなければと思います。