眼の健康とコンタクトレンズの専門医 医療法人社団 広辻眼科

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広辻眼科マンスリー 第m14

投稿日 2007年4月1日

スプリング ハズ カム

理事長 廣辻逸郎

冬が去って春が来た。中学に入って早々の英語を思い出します。
今年は暖冬で桜が早いと言われていましたが、やはり例年通りの花たよりです。
四月は入学・入社の時期でもあります。新しい学校や職場で頑張ってください。一方今年から団塊の世代の退職もニュースになっております。
三十年四十年と満員電車で通勤し、仕事と人付き合いに連日心身をこき使っておられことから開放されて、ほっとされると同時に体調を壊されぬようくれぐれも気をつけて下さい。体のリズムをうまく調整されますように。
先日阪急電梅田で、四人連れの高校を卒業したばかりの様子の少女たちが乗車してきました。、それぞれみんなお洒落な服装で、楽しそうに話しております。たわいもない話でしょうが明るい雰囲気でした。ピチピチと若い人は羨ましい。
女子高生が鉢巻を締め、もんぺをはいて、勤労動員された戦時に比べて平和である事のありがたさを実感します。
ご自分が難病を持っていたり、ご家族が闘病生活をされていたり、ご両親の介護に精根を使い果されている方には、私の書く事になんとも歯がゆい気持ちになられるかもしれません。
しかしどなたにも人に言えない苦労を持っておられるものです。『冬来たりなば春遠からじ』と申します。今の苦難を乗り越えて希望の灯を取り戻してください。今日健在であっても明日の命は誰にも分かりません。それだけに今日一日、今一瞬の時間を大事にしましょう。
自分の健康・幸せは自分で守らねばなりません。しかし自分だけで守っているのでなくて守られていることも忘れないで感謝して毎日を過ごしましょう。

健康とは!

今月はこの欄お休みします。
講演会と健康大学講座をお知らせします。
宝塚市健康大学講座「予防できる病気 生活習慣を見直そう」
■日付/5月10日~7月12日まで10回
眼科は5月24日(木)「良い視力を維持するために」“生活習慣病から起こる目の病気“
■申込/4月2日(月)から4月16日(月)まで(TEL 86-1114 FAX 87-1401)
■会場/宝塚医療会館 宝塚市医師会

日本眼科学会 市民公開講座「眼の話 そしてこれからの話」
■日時/19年4月22日(日) 午後13:30~15:30
■演題/
1 赤い目 白い目 北大 大野教授
2 緑内障について 東大 新家教授
3 黄斑の病気  阪大 田野教授 
■会場/大阪国際会議場(グランキューブ大阪)12階 特別会議場

自覚症状から考えられる目の病気

中島正之 編著/白内障・緑内障治療とケアQ&A 26頁から転載(兜坂法文 分担著)
目が疲れる
遠視、近視、乱視、老眼、眼精疲労、潜伏斜視
目が痛い(目が重い。鈍い痛み)
虹彩炎、眼精疲労、緑内障、角膜潰瘍、角膜ヘルペスなど
目が赤い
結膜炎、結膜下出血、毛様体の炎症など
まぶたがはれる
ものもらい(麦粒腫)、霰粒腫、眼瞼炎、 アレルギー性結膜炎、流行性角結膜炎
光がまぶしい
白内障、角膜の病気(異物感や流涙を伴う場合)
目がかすむ(徐々に起こる場合)
白内障
一時的にめがかすんで元にもどる
緑内障(眼圧に変動があるとき)、血液循環の乱れ
急激な視力低下
網膜動脈閉塞、眼底出血、網膜剥離、視神経症、緑内障発作など
虹輪視(灯火の周りに虹色の輪が見える)
ある種の角膜の病気、緑内障
物が二重三重に見える(片目で)
乱視、角膜の濁り、白内障など
暗いところに入ると見えにくい(夜盲)
ビタミンA不足、網膜・脈絡膜の病気
黒いものや糸屑の様なものがちらちら見える(飛蚊症)
硝子体の老化現象による液化変性、 眼底出血や網膜剥離(視力障害を伴う場合)
視野が欠ける(視野狭窄)
眼底出血、網膜剥離、緑内障、脳内出血、脳腫瘍など
視野の中心に見えない部分がある
視神経症、中心性網脈絡膜症、黄斑変性  黄斑円孔など
病気は色んな形で発現します。決して単純ではありません。自己診断で手遅れにならないよう早期に専門医を受診されるようお勧めします。