眼の健康とコンタクトレンズの専門医 医療法人社団 広辻眼科

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広辻眼科マンスリー 第m145

投稿日 2018年3月5日

梅だより

理事長 廣辻逸郎

新聞やネットに梅だよりが報じられる頃になりました。冬は冬なりの風情がありますが、やはり春の声を聞くと明るくなります。我家でも4 5日見ないうちに南側の庭の紅梅が8分咲になっていました。
2月下旬に韓国平昌で冬季オリンピックが開かれ日本選手も活躍して13個のメダルを取ってくれました。カーリングの最終エンドの最後の一投で日本の3位が決まった時、高木選手の頭脳的滑りで金メダルを獲得した時など、詳しいルールを知らなくても声援を送りました。フィギアやジャンプだけでなく、スノーボードで空中を何回転もして優劣を決める新競技に驚かされました。それにしても若い人達の新しい競技に挑戦する努力に拍手喝采です。五輪に出場するだけでも大変でしょうに、更にメダルを取るためには血のにじむ練習の毎日だったことでしょう。経済的にも相当な負担が必要でしょう。笑顔の帰国会見を本当にご苦労さんでしたと聞きました。9日からパラリンピックが開かれます。障害をものともせず競技される選手の皆さんに応援と拍手します。頑張ってください。                 3月大相撲は大阪場所です。怪我の為先場所休場した地元関学出身の宇良が十両からの再出発怪我が再発せずに白星を重ねて下さい。スポーツでは甲子園で選抜高校野球も始まり、プロ野球のオープン戦も始まります。金本率いる阪神タイガース今年はどうでしょう。
梅だより地元中山寺の梅林は少し遅咲きですが観音像を囲み、昨年建立された五重の塔を背景に毎年鑑賞しています。安産のお礼参りに両親の家族総出でお参りされる姿はとても微笑ましいです。
3月3日はひな祭りです、5段7段の大きな雛飾りをする家庭は少なくなってきましたが内裏様は飾られますし、アピアのコーナーにも早くから飾られています。地方に行くと町の表通りにその家自慢の雛段を観光客に見せてくれています。
男の私が食べ物の話をしておかしいですが、春先になると義姉が蕗の薹を採って来たと持ってきてくれました。昨日はホタルイカが取れたとニュースで言っていましたし、いかなごも解禁になったと新聞に出ていました、昨年はとても不漁だったそうですが、今年の初値は昨年の半額と報じられています。神戸近辺のお母さん方はこの時期いかなごのくぎ煮に腕を競われます。各家伝来の自慢の出来上がりが、家を出た息子や娘そして知人に送られます。春の風物詩です。今年は格別寒い日が続きましたが、日一日夜明けも早く日暮れが遅れ、厚着からも解放され身も心も明るく軽くなってきました。

健康とは! お雛様に上げよう 菱餅とあられ

お雛様に供える菱餅とあられを考えました。なぜお餅が菱形で3色なのだろうか?赤・白・緑は?
もう皆様よくご存じのことかもしれませんが、一応勉強しました。と言っても現在はPCのウィキぺディアが丁寧に教えてくれるのであんまり勉強したとは言えません。
先ず菱形です。諸説ありますが、菱形は大地を表す。また心臓の形で健康成就を願う。菱の実を仙人が食べて不老長寿であったから縁起がよい。そして菱は繁殖力が強く、子孫繁栄に通じる等どれも納得できます。 三色については、一番上は赤。山梔子(くちなし)は毒消しで先祖を尊び、厄を払う 桃の花色。つぎの白は菱の実で純白・清浄を表し、子孫繁栄、血圧下降を願う。 一番下の緑、前は母子草を使っていたが今は蓬(よもぎ)が使われる。蓬は昔から薬草として常用され、乾燥して解毒、消化、止血に、また艾(もぐさ)として使われるのは衆知のところです。
順番は赤 白 緑が普通ですが、白の雪の下に緑の若芽が芽吹き、雪の上には赤で桃の花が咲く。順番は赤白緑とと決まってなくて地方によって変わるようです。子どもの幸せを願う気持ちに変わりはないでしょう。 あられは菱餅の三色同様で色付けした餅をあられに仕上げたものです。老人二人の我家に雛飾りはありませんが妻の買ってきた袋入りの菱餅もあられも、袋に記載された材料に餅米はありますが着色料が記されていました。今でこそ日本では乳幼児の死亡率は低く(0.3%以下)育って当たり前ですが、戦前(と言っても70年以上になりますが)乳幼児の死亡率は決して低くありませんでした。急性伝染病、消化不良症、栄養不良でなくなりました。徳川藩主でさえ幼児を亡くしています。それ故側室をおき、世継ぎを絶やさぬ備えをしました 3月は女の子に雛節句、5月は男の子に端午の節句と子どもの無事成長を願いました。私が宝塚に住んで60年近くになりますが、当時はここ野上近辺でもつくしや蓬が見られました。蓬を摘んで子ども達にも手伝わして団子を作り、大阪松屋町で購入した雛段の前でひな祭りの歌を歌いました。男の子は寿楽荘で泥鰌やザリガニを捕って遊んでいました。戦争がなく、安全で豊かな食糧に恵まれ医療も充実していますが子どもの無事成長を願う親の気持ちは変わりません。