眼の健康とコンタクトレンズの専門医 医療社団法人 広辻眼科

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眼の病気 No.e1

投稿日 2008年1月1日

緑内障の話 その1

院長 廣辻徳彦

あけましておめでとうございます。昨年10月から診療に従事している副院長の廣辻です。今後マンスリーでも時々お目にかかることになります。どうぞよろしくお願いします。
昭和62年に大学を卒業し、母校の大阪医科大学眼科学教室に入局して以来、平成元年からは県立西宮病院、平成6年からは高槻赤十字病院、平成11年より大阪医科大学と勤務医生活を続けてきました。網膜剥離、眼形成、斜視など一通りの手術は経験してきましたが、大学病院では講師として緑内障診断と治療を専門とする一方、若い先生に白内障などの手術指導をするのが仕事の中心でした。広辻眼科には手術設備がありませんが、こだま病院と提携して手術室を利用させていただいています。長い入院が必要な病気には対応できませんが、これまで大学病院でたくさんの患者さんを紹介していただいた経験を地域でも還元できればと考えています。大学病院と広辻眼科とでは設備などに差があるのは致し方ないところですが、最新の知見に遅れることがないような医療を提供できるように心がけたいと思っています。

さて、今回からはいろいろな眼の病気について紹介していきたいと思います。第1弾として、「緑内障」について何回かに分けて書いてみます。緑内障という病名は、白内障や網膜剥離と並び、かなり認知度の高いものです。ただ、その正体については内科の先生でも正確な知識をお持ちでない方も多く、一般の患者さんにもご理解いただけるようこれからじっくり解説してみます。
緑内障についてお話しした時に、多くの患者さんから以下のようなことをよく聞きます。
・緑内障は失明してしまうこわい病気。
・緑内障になると激しい目の痛みを感じる。
・緑内障は眼圧が高くなる病気。
・緑内障は治らない。
・緑内障は手術できない。
・眼圧の高くない緑内障もあるらしい。
・緑内障は急に見えなくなってしまう。
・緑内障の人には飲めない薬がある。
などなど・・です。

このうちいくつかは正しく、いくつかは全くの間違い、また一部のみ正解というのもあります。病気を理解していただくために必要な言葉も含め解説したいと思いますが、このシリーズをすべて読み終わったあとに少しでも緑内障という病気について理解を深めていただければ幸いです。
学会(日本眼科学会)の定義では、「緑内障は,視神経と視野に特徴的変化を有し、通常、眼圧を十分に下降させることにより視神経障害を改善もしくは抑制しうる眼の機能的構造的異常を特徴とする疾患である」とされています。でも、一体なんの事だかよくわかりませんね。少なくとも「視神経(障害)」、「視野」、「眼圧」などといういくつかのキーワードを知っておかなければなりません。もちろん言葉自体はご存じの方が多いでしょうが、いったいどういう意味なのでしょう。次回からじっくり解説いたします。