今年の8月は暑かった
理事長 廣辻逸郎
漸く朝晩は少し涼しい風が肌に優しく触れてくれるようになりました。それにしても今年の夏の暑さには閉口しました。祇園祭・天神祭もとても出掛ける気になりません。お盆も室内で朝から三十度を越す余りの暑さにお墓参りも勘弁してもらって家で拝んで済ましました。
お陰で炎暑の甲子園球場の高校野球を冷房の利いた部屋で観戦出来ました。プロ野球と違った選手の動きや応援団に惹かれます。野球留学生が多いと聞きますが、地方のチームの実力も高く、どの試合も熱戦が続きました。9回大差でもう負けたと思われ、折角甲子園にきたのだから打席に立たせて貰ったかの選手がヒットを打って、その後も安打が続いてあれよあれよと思う間に逆転勝利と言うのもありました。女子サッカーのなでしこチームが賞賛されたのも負けを予想された強敵ドイツやアメリカに勝ったからでしょう。私も判官びいきの一人です。
しかしあの暑い鉄傘下の応援はかち割り氷を食べても大変だったでしょう。熱中症の患者も出たことでしょう。実際に日本全国で1週間に七千人以上が熱中症で救急搬送されたと放送されていました。
熱中症昔は日射病と言いました。病気でなく症状だから熱中症と名付けたのでしょう。ただ熱中症の熱中という言葉には「勉強や遊びに熱中する」という表現があるので違和感を持たれる方もありましょう。熱中の中は「真ん中・中心」のほか「中毒・命中・的中」のようにあたると言う意味がありますから、熱にあたった症状と解釈すると分かりやすいです。(もう皆さんよくご存じだったでしょうが)。
閑話休題
ア菅・イ菅・スッカラ菅ノ菅と首相にふさわしからぬ言葉で退陣に追いやった後任も野田氏に決まりました。ご両親が農家出身。民主党の中で、御殿に住むボンボンでもなく、国歌・君が代軽視の偏向者でもない、泥鰌と自称される新首相に期待します。大震災津波更に原発事故の収拾にどれだけ手腕を発揮されるか。円高・デフレ難問山積の日本をどう立て直してくれましょうか。暑い夏はまだ収まりそうにありません。
健康とは! 好き嫌い 食べず嫌い
食いしん坊の私は何でも食べますが、納豆と海鼠(なまこ)の美味しさを知りません。関西育ちと母が買ってこなかったせいでもありましょうが、納豆好きな人が朝食に納豆をかき回して糸を長く引かせてご飯に載せて至福の時とばかりの話や、海鼠の一切れをコリコリと垂涎の情で口にされるよさが分からないだけです。好き嫌いと言うより、食べず嫌いと言ったほうが適当でしょう。開院初期(40年余り前)鹿児島から住込みで手伝ってくれた若い子が「私牛肉が嫌いです」と肉に手を出さなかったのですが、勧められて口にしてから大好きになりました。当時生家では肉を余り買ってこなかったのでしょう。大体子どもの好き嫌いは、親特に母親の影響が強いようです。調理をする母親が自分の嫌いな物を自然と食卓に載せないのが係わっています。それに戦後生まれの世代は食べ物に不自由することなく生活しております。食べ物は一杯あって、欲しいものはなんでも手に入り、飢えを知りません。空腹では好き嫌いどころか、口に入れば全部美味です。好き嫌いなく、病気による食事制限もなくて、なんでも美味しく食べられるということはとても幸せです。
好き嫌い、食べず嫌いは食べ物だけでなく、対人関係にも言えることです。あの人は嫌い!と頭から決めつけることなく、多くの人に好かれる人はそれだけのものをお持ちです。逆もあります。恋にはまると他人の忠告も耳に入りませんし、あばたもえくぼです。私今更もう恋はありませんが、幅広い世代分野の方に触れ、時代の進歩に相応した情報・機器・文化等積極的に取り入れたいと思っております。
今回健康と直接関係のない話になりました。