今年の８月は大変な８月でした

理事長　廣辻逸郎

今朝久し振りに青空が見えて秋雲に太陽が輝いていました。
今年の夏は雨が多くて特にお盆の休みに台風⒒号が日本列島を縦断し交通網も麻痺して飛行機も新幹線も停まり里帰りや旅行を楽しみにしていた方々は予定通りに行動できなくてお困りだったことでしょう。そして８月⒛日広島で大雨による土石流によって一瞬にして７０人を超す死者といまだに⒛人近くの行方不明者に３０００人を超す救助活動が続いています。幼い子供、新婚早々，お産目前の妊婦さん等本当にどの方もお気の毒です。緑に囲まれて見晴らしのいい住み家と楽しんでおられたのに自然の力の前に人間の非力を思い知らされます。
世界的に気候が不順で大雨や台風の多発は人間の環境破壊によるものだと言う人もいますが有史以来何千年の間には色んな天候不順や災害があったことでしょう。現代では石炭やガソリンなしの生活に戻れません。環境を汚さぬあるいは清浄化することに努めましょう。
しかしウクライナ・中東・イスラム圏での戦闘は終わりません。一人でも助かってくれればと何千人もが泥まみれになっている一方毎日何百何千の命を殺しあっています。空しいことです。
天災にはいかに被害を少なくするか対処出来ます。愚かな戦争を止めることの出来ない人間の愚かさはどうにもならないものでしょうか。
今年も甲子園の高校野球が熱戦を繰り広げました。９回裏の逆転勝利に歓声が沸きます。今年は三重県代表が優勝戦まで残って妻共々応援しました。初めはリードしていましたがやはり最初から優勝の声の高かった大阪桐蔭高校が実力発揮して優勝しました。近頃は高校卒ですぐにプロ野球のマウンドに立つ実力を持っていますからみな随分と血のにじむ練習に耐えてきているのでしょう。

健康とは！　長寿国日本　

先月発表された世界の長寿番付けで日本人男子80.21．女子86.61で男子は昨年5位から4位に、女子は昨年同様1位と本当に長寿国です。しかも100歳以上が5万人を超え今年中に2万位余り増加すると報告されています。1963年（50年前）153人であったのが’98年1万人を超えていますからすごい増加率です。医療や看護の進歩と環境の改善等が影響しているのでしょうが、ただ長生きであっても寝たきり認知症であっては詰まりません。もちろん誰もが健康での長寿を願っております。
病人になりたくて病人になった人は誰もいません。老化による白内障や聴力低下は仕方ありませんが暴飲暴食しなくても胃癌や大腸癌を起こします。認知症についても種々研究されていますがすべて解明されたわけではありません。だから神頼みすればいいというものでもありません。老人問題についてよく書かれている曽野綾子さんは『齢とって自分で排泄の処理や食事が自己摂取できなくなったら死ね』ときつく書かれていますがこれは自分がそうなったら死にたいということなのでしょう。日本では安楽死は許されていません。前日まで家族とともに楽しい食事をして朝ぽっくりと死んでいたと老人は願います。
さて9月15日は敬老の日です。老人の日ではありません。これだけ老人が増えたらめでたいことでも褒められることでもありませんが、若者も老人をいたわり大事にする気持ちだけは忘れないでほしいです。
この夏ノルウエーに旅行された方が「向こうの人は5時には仕事を止めて帰宅するし、日曜日はどこも店が閉まってしまいます。教育費も医療費も無料だから貯金なんて誰も考えていません」と。税金が高くてもその裏付けがあって納得すればそれも施策の一つでしょう。