眼科医の目的
眼科医の仕事は、要するに快適な視力を保持・増進することです。ここで大事な事は見るというのは次の項目を含んでいます。日頃人間は無意識にこの6項目が働いて快適に生活が出来るのです。
- 遠くを見る(屈折)
- 近くを見る(調節)
- どの範囲が見えるか(視野)
- 明るい暗いが分かる(光覚)
- 色が分かる(色覚)
- 遠近が分かる(立体視)
生まれつき(先天性)視力の悪いこともありますし、眼自体や身体の病気(例えば糖尿病や腎臓病脳腫瘍等)、そして、交通事故や怪我による(後天性)で見にくくなることもあります。そのためにいろんな治療をするわけです。目薬や内服薬で治療することもありますし、手術をすることもあります。最近の手術方式の進歩はすばらしく、例えば白内障手術は日帰りで、入院せずに施行出来るようになりました。そして人工水晶体の進歩も加わって、眼鏡やコンタクトレンズを使わなくて済むようになりました。医師だけでなく合成化学の進歩の恩恵によるものです。ただ眼科の特長は手術によらなくて、眼鏡やコンタクトレンズで視力が矯正できることです。
快適な視力のために
眼科医としては手術で視力を快復するのと同様眼鏡やコンタクトレンズで快適な視力を出すことは当然のことです。最近近視の治療法としてエキシマレーザーによる屈節矯正手術が厚生省の認可を受け各地で行われています。非常に精密に角膜を削って角膜の形状を変えて近視を軽くする手術ですが、実施している診療所や病院で説明を聞いて下さい。決して流行を追って受ける手術ではありません。