爽やかな顔

理事長　廣辻逸郎

今年の甲子園高校野球は中京大中京が優勝しました。どの対戦も実力が接近し見ごたえもありました。地元関西学院が出場したので余計に声援を送りました。優勝校にあれだけ戦ったのですから実力があったのでしょう。上空は浜風が吹いていてもマウンドは四〇度を越す暑さでしょう。でもどの選手の顔も輝いてしかも爽やかです。ベルリンで世界陸上大会が開催されていましたが、矢張りどの選手の顔も凄く光っています。４２Ｋを走って銀メダルの尾崎さんもあの小さい体でどこにあんな力が蓄えられているのでしょう。ゴールに入っても平気な表情で話していました。
看護師さんも白衣を着ている時が一番きれいです。どの職業でもその人が仕事に熱中している時の顔が素敵です。物を作る。料理する。球を投げる打つ。手術をする。皆それぞれに専念して邪心がない。そのような生活がその人の顔を形成するのでしょう。
定年で現役から離れ日々の仕事や通勤の緊張から解放されてから、その方達のお顔がどう変わっていくのか、また変わらないものか。温和な顔でありたいとは誰しもが望むところです。

今年５月末に中国雲南省麗江に遊びました。古い街並みの一隅に休んでいるナシ族の老婆達をスナップしました。写真が小さくて表 情まで分かりにくいですが、世事から離れた思いが伝わりました。
私はまだまだ世俗への欲望堪え難くこの境地にはたどり着けていません。
選挙は予想どおり民主党の大勝利に終わりました。政権交代で日本がどう変わるか気になりますが,敢えて今月は政治を避けて綴りました。

健康とは！　新型インフルエンザに気をつけましょう

新型インフルエンザの流行が猛威をふるって、新学期早々学級閉鎖も相次いでいます。死者は少ないと言われていましたが世界中で既に数千人を超えています。感染者を経る毎に、即ちあとからうつるほど毒力が強くなるから、感染するなら早い方がとまだましと考え勝ちですが、染らないに越したことは有りません。
発病と云うのは結局菌力が体力より強い時に起こりますから、体力→免疫力を強くすることです。一番分かりやすいのは予防接種を受けてビールスに対する抗体をつくり発病を阻止します。しかし100％ではありません。インフルエンザに限りません。食中毒でも、同じ物をに食べても発病する人としない人があるのはよく知られたことです。今度の高校野球応援の生徒たちも同じバスを利用していても全員が発病していません。受けた菌量に差があることもありますが、それぞれの生徒の体力の差が影響しています。炎天下の遠地からの応援で疲労度もまちまちだったでしょう。いずれにしても体力免疫力を強くする。そのためには十分な睡眠と栄養食事が大事です。手洗いうがいマスクなど基本の上に、日頃からの生活を大事にすることを私は強く申します。
健康の基本は心―自律神経の安定―・睡眠・バランスのとれた食事であって、薬やサプリメントで健康が得られるもではありません。