さあ　春です

理事長　廣辻逸郎

眼の疲れを癒そうと庭に出ると紅梅が開いていてふくよかな香りが漂っていました。数日前はまだつぼみが膨らんだばかりでしたのに確実に春がやって来たことを実感します。北海道東北地方は大雪と聞いているのにここ阪神地方は本当に温暖の地で有難いです。
テレビのニュースで王子動物園のフラミンゴがこの時季繁殖期で赤色がきれいですと放映していたので早速カメラを提げて出掛けました。普段見てないからどれだけ赤くなっているのか分かりません．まったく白いのもいて、隣にいたおっちゃんに「どれが雄雌ですか」と聞かれて困りました。嘴を交わしているのが愛情の告白か餌の取り合いをしているのか分かりません。ウイキペディアを見ると赤い色素の餌をやってないと白色になると書いてあって些か鼻白む思いでした。
２月から３月は入学試験の時季です。受験生の総数が減っても競争の厳しさに変わりはありません。受験生本人だけでなく家族中が気をもみます。私も幾つも不合格の知らせにがっくりした経験があります。入学試験だけが人生でないと分かっていても落第したらとても辛いものです。医師国家試験に合格してこれで試験から解放されたと万歳しました。以後試験は自動車免許試験で、若い茶髪の子に負けて落第したらと思いましたが幸い通りました。大病や災難からも逃れ仕事も順調に勤められ、日々平穏に過ごせることはとても有難い事です。
春の到来を喜んでいる一方シリアやウクライナ・北アフリカでは戦火がやまず世界中テロの恐怖にさらされています。戦争は絶対体験せずに済まさなくてはなりませんが、日清・日露戦争以降十年毎に戦を重ねた歴史はしっかり学んで欲しいです。

健康とは！　物流と冷凍技術の進歩

戦後大きく変化した一つが物流でしょう。以前は荷物を送る時は郵便局の窓口に荷物を持っていかなければなりませんでした。丁寧に荷作りし、荷札を２枚それも所定の場所に括り付けないと受け付けてくれません。旅行の時は大きな荷物は駅の手荷物預かりまで持参して頼みます。受取りも到着地の駅で配達はしてくれません。鉄道関係は「日通」が独占していたのでなかったでしょうか。
それをヤマト運輸や佐川急便が改革してくれました。自宅まで荷物を取りに来て相手先まで届けてくれるのです。それも翌日に低価格で。随分と圧力や邪魔が入ったようですが、それを跳ね返しどんどん改革して現在のように重宝便利な物流の時代にして下さってご苦労さんでした。感謝します。
先日も大阪中之島の下流で中之島漁港と言って北海道や九州からも生きた魚が運ばれて水槽で泳ぎ、料理してくれると放映されていました。ネットで欲しい物を注文すれば翌日到着しますから色々な利用の仕方があります。食糧だけでなく生活全てが改善されて、手ぶらで帰郷しゴルフも楽しめます。
それに冷凍技術も格段に発達して解凍時品質の低下が少なくなって安心して美味しいものを口にすることが可能になりました。抑々冷凍して味が落ちるのは氷結晶が細胞膜を破ることで品質を低下するのですが、急速冷凍することで細胞膜を破損せずに済むためです。物流センターや高速道路も整備されてコンピューター制御で無駄なく全国に配送され本当に生活が便利になりました。生活の便利と地球の汚染と比例すると憂う声もありますが、車の燃料も化石燃料から電気や水素ガス等に変わって行きましょうし環境改善は期待できると思います。地球を汚さぬことは人類すべてが自覚し努力すべき課題です。