眼の健康とコンタクトレンズの専門医 医療法人社団 広辻眼科

(受付)午前8:30〜 午後2:00〜 (休診)土・日・祝祭日・年末年始 ご予約・お問い合わせ0797-72-6586

広辻眼科マンスリー 第m119

投稿日 2016年1月6日

新しい年を迎えて

理事長 廣辻逸郎

元日はとてもお天気が良くて見事な日の出に思わず手を合わされたことでしょう。我家の2階からも長尾山を背に朝日に反射して静かに街並みが朝を迎えております。
年々迎春準備は簡略化してきたと言っても矢張りお正月は親の許に集まってくるのでご馳走を作ってやりたい、お年玉も用意してやりたいとせわしくなります。年賀状もインクジェット紙使用のカラフルなイラスト入りが多くて楽しませてもらいました。だが昨年肉親を亡くされて静かに新年を迎えられた方も大勢おられます。毎年自筆の絵葉書を下さっていた方も亡くなられていただけなくなりました。私のように高齢になりますと年々喪中の葉書を年末に頂くことが多くなり淋しい思いに駆られます。私同様まだ生きているという信号を送る気持ちで年賀状を出しておられる方もありましょう。色んな病気で痛みや苦しみを持っても治療に専念して今年こそ元気になろうと踏ん張りましょう。お正月はみんな白紙にして新規まき直ししてくれるから私は大好きです。
新年は色んなスポーツがあります。ラグビーサッカー箱根駅伝と賑やかで、今年高校ラグビーで関学が出場し、1日はシード校に勝って大喜び。3日準々決勝で惜敗しましたが楽しませてもらいました。若い人が力一杯戦っている姿は美しくて頼もしい。帰郷する家族ずれで高速道路は渋滞し、新幹線も飛行機も満席。球技場も満員なのは平和だからで、昨年のパリのテロ事件やイランシラクの戦争でどれだけの人が傷つき亡くなったか。宗教の名のもとでなぜ首をはねなければならないのでしょう。戦争をしかける武器を売る死の商人がどうしてなくならないのか。

紫陽花

日本でも昨年国会で安保法案で揉めましたが、野党もただ反対でなく戦争法案と断定するだけの論戦が足らなかったと私は思います。日本が戦争をしかけないからと言って隣の国がロケットを打ってこない、島に上陸してこないとは言えません。そんな無謀なことがないことを願っております。平和ボケと言われてもいい世界中平穏であって欲しい。

体と脳のトレーニング

初詣で誰もが一番に祈願するのは家族の健康と安全でしょう。そして高齢社会になると認知症も気になります。
体力をつけるのにどうしたらよいか。専門家がたくさんおられて今更私が云々する余地は何もありません。中年を過ぎれば体力が落ちて当然でしょう。と言って放置してよいものでもありません。基本的に体は使うように作られています。使わないから退化するのです。そして例えば腕の屈折運動をしても腕の筋肉だけでなく肩甲骨周辺の筋肉も共同作用しております。それ故ラジオ体操もウォーキングも最適のトレーニングになっているのでしょう。歩き方も専門家によって色々指導されています。
今年の年賀状でも大腿骨や脊椎を骨折したと何人もの方が書いておられました。布団の上でも骨を折ります。高年で骨折治療の後で急速に内蔵疾患が悪化して亡くなられた方がありました。
脳も体の一部ですが脳のトレーニングが特別に扱われます。高年になると一番恐れるのは認知症ボケです。人と話をしていても人の名前が出て来なくて、「うーあのー紅白で初めの方で歌っていたあの人」と名前が出てきません。そして関係ない時にその人の名前が頭にふっと出てきます。話の始めに昔とか子どもの時といい出したら高年年寄りになった証拠です。新しいことを脳細胞に入れて古いことを追い出したらいいのですが。古い知識が居座って新知識の入る余地がなくなっているのでしょう。     
今朝ラジオで某心理学教授が脳のトレーニングに『マジックセブン』を勧めておられました。例えば10秒以内に草の名を7つ言ってください。草が魚でもいい。少し難しくなると『数字の入っている四字熟語を7つ』言ってください。という問題を解くこと。脳の中でも前頭葉は高度な知識理解力をつかさどっていて前頭葉を壊すと本能の制御が出来なくなります。道具も何もいらなくて自分で問題を作っていつでも利用できますからこのトレーニング法はおすすめです。
自分で歩けて、口で食事が出来排泄し、入浴する。それに新聞を読むこと。テレビは脳細胞の糧にはなりません。遠距離を早く歩けなくても毎日の生活をエンジョイしましょう。頑張らなくてもいい、いさかいを起こすことなく、普通の気楽な生活をしましょう。